イベント主旨
「魚谷繁礼展 都市を編む」の関連イベントとして、1回目は本展のテーマを実際の体験を通して考えるワークショップを開催します。
ワークショップでは、中庭に移築した築100年の町家の壁面として、日本の伝統的な土壁工法の下地に使う、竹小舞(たけこまい)を編む体験をしていただきます。
ワークショップとともに、魚谷氏とワークショップ講師によるトークセッションも行う予定です。
2回目は本展のテーマならびに魚谷様の思想を発展的に読み解くためのトークイベントを開催します。
都市の歴史の保存と現代における再生に対して、建築は何ができるのか。都市の歴史と建築構法について深い知見をお持ちの青井哲人氏(建築史・建築論)と門脇耕三氏(構法計画)をお招きして、魚谷氏とおふたりの実践を踏まえながら語り合います。
ゲストプロフィール
第2回
青井哲人(あおいあきひと)
京都大学博士後期課程中退後、神戸芸術工科大学助手、人間環境大学准教授などを経て、2008年より明治大学理工学部建築学科。現在同専任教授。専門は建築史・建築論。単著に『ヨコとタテの建築論』、『彰化一九〇六』、『植民地神社と帝国日本』。共著に『戦後空間史』、『ふたしかさを生きる道具』、『沖縄と琉球の建築|Timeless Landscapes 3』、『世界建築史15講』。
門脇耕三(かどわきこうぞう)
建築家、建築学者。明治大学教授、アソシエイツパートナー。博士(工学)。1977年神奈川県生まれ。2001年東京都立大学大学院修士課程修了。東京都立大学助手、首都大学東京助教などを経て現職。2012年に建築設計事務所アソシエイツを設立。現在、明治大学出版会編集委員長、東京藝術大学非常勤講師を兼務。建築構法を専門としながら、建築批評や建築設計などの活動も行う。著書に『ふるまいの連鎖:エレメントの軌跡』(TOTO出版、2020)、作品に《門脇邸》など。
©Sara-Sera
第1回
森田一弥(もりたかずや)
建築家。1971年愛知県生まれ。1997年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。
京都「しっくい浅原」にて左官職人として修行、金閣寺など文化財建築の修復工事にたずさわる。
2000年森田一弥建築設計事務所を設立。2022年より京都府立大学環境デザイン学科准教授。