蕨市の旧庁舎は築50年以上が経過し、耐震基準を満たしておらず、老朽化、バリアフリー化などの課題を抱えていたことから建替えを実施。免震構造を採用し、高度な防災拠点機能を実現。「だれもが利用しやすい庁舎」にふさわしく、トイレも、年齢や性別、障がいの有無にかかわらず円滑に利用できるよう配慮された。

建築概要

所在地 埼玉県蕨市中央5-14-15
施主 蕨市
設計 株式会社INA新建築研究所
施工 <建築>清水建設株式会社
<設備>第一設備工業株式会社
敷地面積 4,306.41㎡
建築面積 1,485.29㎡
延床面積 6,513.74㎡
階数 地上5階
構造 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
竣工年月 2023年7月

特長

建物の特徴

「蕨市」は埼玉県南部に位置し、面積5.11キロ㎡、人口約76,000人(2023年11月現在)で、日本一人口密度の高い市である。旧庁舎は築50年以上が経過し、耐震基準を満たしておらず、老朽化、狭隘化、バリアフリー化などの課題を抱えていたことから建替えを実施。基本理念は「~歴史・文化を活かし『未来の蕨』を創造~人と環境にやさしく、市民に親しまれ、安全でコンパクトな庁舎」とされた。新庁舎は、免震構造を採用し、高度な防災拠点機能を実現。太陽光パネルの設置や遮熱効果のあるルーバーで環境にも配慮された。中山道の街並みと調和する外観のもと、来庁者の利便性が高い窓口機能の配置はもとより、建物内外には市民交流のスペースを設けるなど、親しみやすい庁舎となっている。

水まわりの特長

基本方針のひとつである「だれもが利用しやすい庁舎」実現のために水まわりも、年齢や性別、障がいの有無にかかわらず円滑に利用できるよう配慮。トイレは明るく・清潔・安全に利用できるよう整備している。初めて訪れる来庁者にもわかりやすいよう、トイレ入口に内部設備をピクトグラムで表示。特に来庁者の利用の多い1Fトイレは、触地図やオストメイト対応のバリアフリートイレを設置している。さらに、洗浄ボタンや水栓は、非接触で利用できるセンサー式にすることで、快適・清潔に利用できるよう配慮。また「防災拠点となる安全な庁舎」を目指し、停電時でも使用できるよう、自動水栓や自動洗浄小便器は自己発電タイプが採用され、大便器にも停電時洗浄レバーを設置している。

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