「熊本空港(阿蘇くまもと空港)」は、2023(令和5)年3月に、熊本地震からの創造的復興のシンボルとして新旅客ターミナルビルをオープン。さまざまな利便性向上が図られる中、トイレも熊本県UD設計アドバイザー制度を利用し、ユニバーサルデザインを徹底追求することで、上質な空間演出とともに旅客ターミナルビルにふさわしい、さまざまなニーズを快適に満たしている。

建築概要

所在地 熊本県上益城郡益城町小谷1802-2
施主 熊本国際空港株式会社
設計 日建設計・梓設計設計監理共同企業体
施工 大成建設株式会社
敷地面積 217,057.91㎡
建築面積 17,692.35㎡
延床面積 37,842.48㎡
階数 地上4階
構造 鉄骨造、一部木造
竣工年月 2023年1月

特長

建物の特徴

熊本地震からの復興や空港コンセッション(公共施設等運営事業)方式の導入をきっかけに、国内線と国際線が一体となった「阿蘇くまもと空港」。2023(令和5)年3月に新旅客ターミナルビルがオープンした。外観は熊本城の黒漆、漆喰をモチーフにした陰影のあるデザインが特徴。3F出発ロビーや搭乗待合エリアなどの天井には、熊本・九州産の美しい無節の小国杉をふんだんに使用。さらに、通路や風除室の天井には、東京五輪選手村の木造施設「ビレッジプラザ」で使用された熊本県産のレガシー(遺産)材を活用し、SDGsに貢献している。世界と地域にひらかれた「九州セントラルゲートウェイ」として、熊本震災からの創造的復興のシンボル、随所に工夫された旅客ターミナルビルが完成した。

水まわりの特長

建設にあたり、熊本県UD設計アドバイザー制度を利用。設計段階から参加し、モックアップの作成やサインの現地確認など、第3者の視点から空港内のユニバーサルデザインを徹底追求した。旅客ターミナルビル各所に、男女トイレとバリアフリートイレを設置。大便器ブースは、スーツケースなどのまま利用する人を想定し十分な広さを確保し、扉は折れ戸を採用。またバリアフリートイレの利用集中を避けるため、男女トイレ内にオストメイトなどを設置した、ひろびろとした大便器ブースも完備し、機能分散を図っている。授乳室は男性の利用を考慮して、内部に鍵付きのスペースを設置し女性が安心して授乳できるように工夫。さらに「ほじょ犬トイレ」「カームダウンスペース」「祈祷室」なども新設されている。

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