名古屋市営地下鉄名城線「伝馬町駅」は、地元名古屋はもとより全国から年間700万人に近い参拝の人々でにぎわう、熱田神宮正門(南門)の最寄り駅である。このたび、老朽化もあり、トイレの全面改修を実施。その立地を鑑み、和テイストにこだわり美しく表現された空間に、さまざまな利用者への配慮が生かされたトイレとなった。

建築概要

所在地 愛知県名古屋市熱田区伝馬2-1-1先
施主 名古屋市交通局
設計 株式会社市川三千男建築設計事務所
施工 株式会社チトセ・スポーツプラン
延床面積 68.18 ㎡(トイレ)
階数 地下2階、地上1階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2020年8月

特長

改修の経緯

名古屋市熱田区に位置する名古屋市営地下鉄名城線「伝馬町駅」は、熱田神宮正門(南門)の最寄り駅である。熱田神宮は、三種の神器の1つである草薙剣を祀り、名古屋市の南部に広がる緑の神苑「熱田の杜」にお鎮りになる。地元名古屋はもとより全国の人々から「心のふるさと」として、初詣には毎年200万人、年間700万人に近い参拝の人々でにぎわう。名古屋市交通局では、市の方針のもと、2016(平成28)年から地下鉄駅トイレの洋式化を推進中。「伝馬町駅」は、トイレが老朽化していたこともあり全面改修を実施。内装意匠も、立地にあわせ和テイストにこだわってまとめられている。

トイレの特長

熱田神宮正門の最寄り駅ということで、和テイストを美しく表現したトイレ空間としている。女性トイレの入口には切り絵作家がデザインしたオブジェを飾り、男性トイレの入口は日本瓦をイメージした銀ねずタイルで演出。さまざまな利用者の利便性に配慮し、改修前、男女トイレそれぞれの入口にあった階段を解消。男性トイレは構造上の制約があったため、スロープで段差を解消している。男女各トイレには、ベビーカーごと入れる「ひろびろブース」を設置。さらに、便器両側に手すりを設置し、さまざまな身体状況の利用者の対応に配慮することで、多機能トイレの機能分散を図っている。大便器や小便器は、清掃性のよい壁掛式を採用。また、男女トイレ共に身だしなみを整えるスタイリングコーナーを設置している。

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