市営地下鉄東山線は、名古屋市内の大動脈。現在、だれもが快適に利用できるよう、順次改修を実施。「名古屋市営地下鉄 東山線 名古屋駅」の乗降客数は同路線全87駅の中で最も多い。改修後のトイレは、空間全体で"名古屋らしさ"を表現。すべての便器の洋式化や温水洗浄便座などの整備に加え、多機能トイレ1ヶ所を新設する全面改修を実施した。

建築概要

所在地 愛知県名古屋市中村区名駅3-14-15先
施主 名古屋市交通局
設計 中日設計株式会社
施工 <建築>有限会社史光総業
<設備>日本クリーナーサービス株式会社
<電気>信光電通株式会社
延床面積 67.10㎡(トイレ)
階数 地下2階、地上1階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2020年11月

特長

改修の経緯

中部地方の中心である「名古屋駅」は、名古屋の最大ターミナル。そのなかで名古屋市営地下鉄は、名古屋市交通局が運営する地下鉄であり、2021(令和3)年4月現在、6路線93.3kmのネットワークを形成している。特に市営地下鉄東山線は、名古屋市内の大動脈といえ「名古屋市営地下鉄 東山線名古屋駅」の一日あたりの乗降客数は26.7万人(2020年11月現在)、全87駅の中で一番の乗降客数を誇る。2019年3月に策定された「名古屋市営交通事業経営計画2023」に則り、だれもが快適に利用できるよう順次改修を推進。今回改修したトイレは地下鉄名古屋駅南改札付近にあり、地下鉄を利用されない方も使用できる。すべての便器の洋式化や温水洗浄便座などの整備に加え、多機能トイレ1ヶ所を新設する全面改修を実施した。

トイレの特長

改修後のトイレは、空間全体で"名古屋らしさ"を表現。「ものづくりの愛知県」の玄関口であることから、地場企業の製品を採用している。入口は名古屋城をイメージした鱗状のタイルが印象的。壁やブース面も、木造化計画のある名古屋城をイメージし、落ち着いた木調素材を採用している。さらに今回の改修にて、さまざまな利用者を想定して多機能トイレを新設。また、男女トイレ内にもそれぞれベビーカーごと入出できるひろびろブースを設置。さらに、女性トイレとともに、男性トイレにもスタイリングコーナーを設置。小便器にも仕切りを設けるなど、使いやすさを向上させる、さまざまな配慮がなされている。

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