トイレリニューアルに注力する京阪電鉄では、その一環として「淀屋橋駅」のトイレを移転・開設。旧トイレが抱えていた老朽化・バリアフリー化への課題解決を図った。限りあるトイレ区画を最大限有効活用するため、内装や照明、レイアウトを工夫。商都・大阪の拠点にふさわしいトイレのリニューアルが完成した。

建築概要

所在地 大阪府大阪市中央区北浜3-1-25
施主 京阪電気鉄道株式会社
設計 有限会社設計事務所ゴンドラ
施工 株式会社銭高組
建築面積 約100㎡(トイレ)
階数 地下1階
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工年月 2020年8月

特長

新設の経緯

京阪電気鉄道では2015(平成27)年よりCS向上施策の一環としてトイレリニューアルに力を入れており、トイレのバリアフリー化・美装化や観光のお客さま向けのサービス施設の整備により、お客さまの快適性・利便性の向上を図っている。「淀屋橋駅」ではこのたび、コンコース階に接続するビルの一部を賃借し配置していた従前のトイレをほかのビルに移転することとなり、これを機に旧トイレが抱えていた老朽化・バリアフリー化といった課題解決を図ることとなった。「淀屋橋駅」は、京阪本線の大阪方終端に位置する地下駅であり、北側には歴史的建造物、南側には御堂筋を中心に梅田と並ぶ大阪の代表的なオフィス街が形成され、駅の利用者はビジネスパーソンが多い。

トイレの特長

商都・大阪の拠点として発展し続けてきた淀屋橋、歴史と現在が共存する地の駅にふさわしくトイレのリニューアルコンセプトは「上質感と普遍性」とした。新たに移転・開設されたトイレ区画は、以前よりも床面積が2割程減少することもあり、必要器具数の見直しを行い、それと並行してトイレ区画を最大限有効活用することが求められた。器具を単調に並べるだけでなく、内装や照明、レイアウトを工夫することで、狭さを感じさせることのない空間に仕上げている。また、清潔感の向上を基本としながら、利用者にやさしい快適な空間づくりをめざし、すべてのブースに洋式便器、温水洗浄便座を導入。環境に配慮して、節水タイプの衛生器具やLED照明を採用している。

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