成田国際空港では、「雪月花」のデザインテーマをもとに、おもてなしの気持ちを表現し、お客様用トイレのリニューアルを実施。特に多くの訪日外国人を最初にお迎えする到着ロビーのトイレは、日本で過ごす時間への期待感や高揚感を盛り上げるよう、「花」をモチーフとした華やかな和のテイストで内装を演出。ゆとりある空間設計のもと、利用集中を緩和するスムーズな動線やトイレ空間全体での機能分散を実現した。

建築概要

所在地 千葉県成田市三里塚字御料牧場1-1
施主 成田国際空港株式会社
設計 株式会社空間デザイン
施工 株式会社JALファシリティーズ
敷地面積 11,110,000㎡
建築面積 139,000㎡
延床面積 463,000㎡
階数 地下1階、地上5階
構造 鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
竣工年月 (改修)2020年3月

特長

改修の経緯

成田国際空港では、日本の空の玄関口として多くのお客様をお迎えするために、ターミナル内146ヶ所のお客様用トイレのリニューアルを、2016年度より4年かけて実施。第1ターミナルのトイレでは、特に利用者の多い5ヶ所のトイレを「デザイントイレ」と位置づけ、ゾーンごとに「雪(出発コンコース)」「月(出発ロビー)」「花(到着ロビー)」という古くは万葉集でも詠われている「雪月花」をデザインテーマとし、日本人が大切にしてきた美的感覚を再現することで「日本のおもてなし」を表現した。今回、最終工事として改修された1F到着ロビートイレは、特に多くの訪日外国人を最初にお迎えする場として、「花」をモチーフに、期待感や高揚感を盛り上げる華やかな内装演出を展開している。

トイレの特長

到着ロビー横という設置環境から、混雑を緩和するため、動線がスムーズに流れるレイアウトがとられている。洗面とスタイリングコーナーを明確に分離し、多機能トイレの利用集中を分散させるため、一般トイレ内にもオストメイト用の汚物流しやベビーシートを完備。初の試みとして、多機能トイレとは別に、異性介助の利用者などに配慮したALL GENDERトイレを導入し、トイレ空間全体で機能分散を図った。また、スーツケースなどの大きな荷物を持った利用者が多く訪れるため、通路幅や個室内のスペースや器具ピッチなどは、すべてゆとりのある寸法計画とし、男女トイレそれぞれの入口付近に、大型の手荷物カートごと入室できる専用トイレを設置。シンプルな動線で安心してトイレを利用できるように配慮された。

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