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年間観光客は400万人以上。世界遺産でもある国宝厳島神社の対岸にオープンした「宮島口旅客ターミナル」は、単なる通過点としての船乗り場ではなく賑わいを創出する観光交流の拠点としての機能を備える。宮島に渡る前にトイレに寄ってからゆっくり観光してもらうべく、真白くニュートラルなトイレ空間に、十分な器具数確保を実現した。
建築概要
所在地 | 広島県廿日市市宮島口1-11-1 |
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施主 | 広島県 |
設計 | 有限会社乾久美子建築設計事務所 <構造>小西泰孝建築構造設計 <設備>株式会社森村設計 |
施工 | <建築>広成建設株式会社・広電建設株式会社特定建設工事共同企業体 <電気>大新電工株式会社 <機械>天満冷凍機株式会社 |
敷地面積 | 11,685.52㎡ |
建築面積 | 2,637.63㎡ |
延床面積 | 2,174.39㎡ |
階数 | 地上2階 |
構造 | 鉄骨造 |
竣工年月 | 2020年2月 |
特長
建物の特徴
「宮島口旅客ターミナル」は、2020(令和2)年2月29日、世界遺産でもある安芸の宮島、国宝厳島神社の対岸にオープン。新ターミナルは2013(平成25)年から広島県が旧ターミナル横に整備を進めてきた埋め立て地に建設されたもので、単なる船乗り場ではなく観光交流の拠点としての機能を備える。ここ数年の年間観光客は400万人以上で大混雑が日常茶飯事であることもあり、こうした状況を改善するとともに、この地域をただの通過地点とするだけでなく、新たな賑わいを創出していくことを目的としている。建築は、おおらかな大屋根の下に隙間を空けて複数のハコを入れ子状に配することで、半屋外空間が多くなる開放的な設計。屋根をかけてもターミナルと街をつなげ、中と外を自由に回遊できる空間になっている。
トイレの特長
遊歩道との連続性を考慮し、屋根の裂け目に沿って広がる通路沿い南東側の奥にトイレを配置。宮島に渡る前にトイレに寄ってから、ゆっくり観光してもらうべく、トイレの器具数確保を重視した。空気調和・衛生工学会が提案する器具数の算定法に基づき、女性用は最高レベルのレベル1、男性用はレベル2の器具数を用意。徹底して真白くニュートラルな空間に、多数の白い便器や洗面器を整然とレイアウトしている。大便器も、従来のタンク式より短時間で連続洗浄が可能なパブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式を選定し、できるだけ待ち時間が少なくスピーディーに使えるようにした。また、2ヶ所の多機能トイレは、レイアウトを左右反転させることで、左右勝手違いに対応できるように配慮している。
採用商品
- 壁掛大便器セット・フラッシュタンク式 UAXC3CSN
- ウォシュレットPS(擬音装置「音姫」付きエコリモコン) TCF5533AUYS
- 棚付二連紙巻器 YH702
- 自動洗浄小便器 UFS900R
- 壁掛ハイバック洗面器 LSB125
- クリーンドライ(ハンドドライヤー) TYC420W
- コンパクト多機能トイレパック UADAK21R1A1ADD1WA/UADAK21L1A1ADD1WA
- ベビーシート YKA25系
- ベビーチェア YKA15系
- フィッティングボード YKA41系
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