「嘉麻市立稲築東義務教育学校」は、2023(令和5)年4月に開校された福岡県嘉麻市初の義務教育学校のひとつ。柔軟な学習指導や異学年交流が行いやすいという特色を活かして、水まわりも整備。性的マイノリティやジェンダーへの配慮を取り込みながら、活発なコミュニケーションが生まれるようなトイレ環境を実現した。

建築概要

所在地 福岡県嘉麻市平1536
施主 嘉麻市
設計 久米設計 九州支社
(鴻池・平嶋・久米特定建設工事共同企業体)
施工 鴻池組 九州支店・平嶋工務店
(鴻池・平嶋・久米特定建設工事共同企業体)
敷地面積 30,785.21㎡
建築面積 6,037.50㎡
延床面積 12,085.79㎡
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工年月 2023年2月

特長

建物の特徴

「嘉麻市立稲築東義務教育学校」は、福岡県嘉麻市初の義務教育学校として「稲築西」「碓井」とともに、2023(令和5)年4月に開校された。義務教育学校は小学校・中学校の区切りがなく、小中一貫校と異なり、校長が1人で一つの教職員組織で運営される。6・3制にとらわれず、4・3・2制や5・4制などの柔軟な学習指導や異学年交流がしやすいのが特徴。同校でもその特色を活かし、学年間の交流が促進されるようさまざまな仕掛けが施されている。校舎全体の配置は、1Fは低学年(1~4年生)、3Fは中学年(5~7年生)と高学年(8~9年生)のクラスルームを配置。校舎の中央にあたる2Fに全学年が利用する「メディアコモンズ」をレイアウトし、日常的にいろんな学年との交流が図られる。

トイレの特長

普通教室のない2Fのメディアコモンズのトイレは、男女トイレともにすべて個室トイレを設置。さらに、男女トイレの間仕切り壁は鍵付きのスライド仕様とし、将来的にその壁を開放することで性別に関係なく、だれもが使えるトイレとして使えるようにしており、運用の変更に伴って、サインも取り外しが可能になっている。また、すべてのフロアにバリアフリートイレを設置し、性的マイノリティや1人になりたい児童・生徒が利用するための配慮につなげている。そのほか、ジェンダーの観点から色彩を「男は青、女は赤」とせず、やわらかなイエローやグリーンが床材に採用されている。また基本的に手洗いコーナーをトイレの外に設け、手洗いしながらコミュニケーションが生まれるように配慮されている。

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