神奈川県三浦郡葉山町の「葉山町立葉山中学校」は、トイレに対するイメージをよりポジティブなものとすべく改修を実施。湿式清掃から乾式清掃に変更し、便器を全洋式化。床・壁・天井の内装材とトイレブースをすべて一新。さらにALL GENDER RESTROOMを新設するなど、だれもが安心して使える環境を実現した。

建築概要

所在地 神奈川県三浦郡葉山町堀内2247-2
施主 葉山町
設計 有限会社 清田育男計画設計工房
施工 同郷建設株式会社
敷地面積 65,687.98㎡
延床面積 6,776.47㎡(校舎)
1,281.23 ㎡(体育館)
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2023年2月

特長

改修の経緯

1947(昭和22)年、神奈川県三浦郡葉山町に創立した「葉山町立葉山中学校」は、"かしこく・やさしく・たくましく"を校訓に掲げる、歴史と伝統ある公立中学校。このたび、トイレに対する汚い・臭い・暗い・怖い・壊れている・窮屈というネガティブイメージを、きれい・明るい・いきやすい・使いやすいというポジティブイメージに変えることで、教育の場としての環境向上を目的に改修を実施。湿式清掃から乾式清掃に変更し、便器を全洋式化。床・壁・天井の内装材とトイレブースをすべて一新した。また、生徒用トイレの入口は非接触で出入りできるようドアレスとし、さらに、水栓や小便器も非接触の器具を選定。そのほか、換気や照明などの設備もすべて改修することで、快適で衛生的なトイレ環境を目指した。

トイレの特長

改修前は和式便器が多く設置されていたが、改修後はすべての便器を洋式便器に変更。また、ゆったりと使えるように器具数を減らして大便器ブース内の空間を拡張。さらに衛生配慮として、小便器は床の清掃がしやすい壁掛型の自動洗浄小便器を、ソーシャルディスタンスに配慮し配置。自動水栓が採用された洗面コーナーも洗面器間のピッチを900mmとしているため、ゆったりと使用できる。また1F保健室前にあった職員用トイレを、ALL GENDER RESTROOMに改修。利用者問わずに使える個室と、さまざまな身体状況の方が利用できる「だれでもトイレ」の2種類が新設された。トイレ内装は木目を基調とし、照明を多く配置した温かみのある空間で、学校を訪れるすべての人が、安心して使えるトイレが実現している。

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