「ホンダ太陽株式会社」は、「障がいのある人たちの社会的自立の促進」という理念のもと設立された、本田技研工業株式会社の特例子会社。器具の老朽化への対応はもとより、体調管理の場所として重要な位置づけを持つトイレを改修。「ユニバーサルデザイン」「安全」「人」をコンセプトに、従業員の満足度が高いトイレが完成した。

建築概要

所在地 大分県速見郡日出町大字川崎3968
施主 ホンダ太陽株式会社
設計 株式会社ツー・バイ・ツー
施工 株式会社ツー・バイ・ツー
敷地面積 43,397.32㎡
建築面積 6,181.80㎡
延床面積 5,944.35㎡
階数 地上1階
構造 鉄骨造
竣工年月 (改修)2022年8月

特長

改修の経緯

「ホンダ太陽株式会社」は、1981(昭和56)年9月「社会福祉法人 太陽の家」の創設者中村裕博士と本田宗一郎の「障がいのある人たちの社会的自立の促進」という理念のもと設立された、本田技研工業株式会社の特例子会社。高品質なHONDA製品づくりの一翼を担っている。従業員数は252名(令和5年1月現在)、そのうち約6割以上の149名が障がいを持つ。工場のトイレは築後約30年を経過しており、器具の劣化、補修部品もない状況となっていたため、改修を実施。同社では、男女、障がいのあるなしに関係なく、みんなが使いやすいユニバーサルデザインの観点で物作りに携わっていることもあり、トイレ改修に際しては、事前に全従業員にアンケートを実施し、さまざま検討や検証を行った。

トイレの特長

工場勤務において、トイレは体調管理の場所として重要な位置づけがなされ、福利厚生のひとつとしてトイレ改修がなされた。改修を検討する際にはTOTO発行の「バリアフリーブック」を参考に、世の中の傾向を確認、さらには複数のショッピングモールなどを見学し情報を収集。また、施工担当の工事店と綿密な打ち合わせを繰り返し「ユニバーサルデザイン」「安全」「人」をコンセプトとして、男性トイレが完成した。特に安全面として、呼出ボタンを設置位置に配慮し数多く配置。洗面カウンターは体重がかかるため、強度を持たせた仕様を採用。さらに車いすでの安全な通路の確保などを実現。清掃方法も、杖使用者の転倒対策として湿式清掃から乾式清掃に変更。従業員の満足度が高いトイレが完成した。

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