「村上総合病院」は、新潟県北部の基幹病院であり、地域医療の重要な役割を担う。以前は、JR村上駅東口に立地していたが、増改築を繰り返し約50年が経過。駅西側に移転し新築された。トイレ器具は壁掛が基本。要所にスタッフ用の洗面器、手洗器を配置するなど、衛生面に配慮された水まわりを実現している。

建築概要

所在地 新潟県村上市緑町5-8-1
施主 新潟県厚生農業協同組合連合会
設計 株式会社 石本建築事務所
施工 <建築>株式会社 福田組
<設備>ダイダン 株式会社
敷地面積 37,443.12㎡
建築面積 7,461.84㎡
延床面積 22,353.94㎡(病院棟)
129.57㎡(院内保育所)
階数 地上5階(病院棟)
地上1階(院内保育所)
構造 鉄筋コンクリート造(病院棟)
アルミニウム造(院内保育所)
竣工年月 2020年11月

特長

建物の特徴

「村上総合病院」は、新潟県北部の基幹病院であり、村上・岩船地域唯一の総合病院。救急告示病院、災害拠点病院、離島を含めたへき地医療拠点病院に指定されており、地域医療の重要な役割を担う。以前は、JR村上駅東口に立地していたが、増改築を繰り返し約50年が経過。老朽化、狭隘化、非効率の解消を目的に、このたび駅西側に移転し新築された。江戸時代に村上藩の城下町として栄えた村上市は、いまも古い町並みが残り、景観条例に則った周囲の景観に調和する外観と内装を計画。ロビーや廊下などの共用部内装は白を基本とし、木目調のアクセントにより、温かみがありゆったり落ち着ける空間。一方で、診察・スタッフエリアは、診察時、肌色の状態観察に影響しないよう白で統一している。病床数は263床。

水まわりの特長

外来のメイン通路である「ホスピタルストリート」の中央にあるトイレは「採尿用トイレ」とし、採尿カップ提出窓口を設置している。また、女性大便器ブースの扉は、扉がアール型の引き戸のように開閉するアークスライド方式を採用。開閉時に扉をよける動作が不要で、限られた空間を有効活用できるように配慮している。さらに、泌尿器科、産婦人科のそれぞれに近い場所にも多目的トイレを配置し、機能分散化を図っている。院内の採用器具は壁掛を基本とし、床や器具の清掃をしやすくすることで、衛生面に配慮。スタッフエリアでは、可能な限り目的に応じた洗面器、手洗器を要所に配置することを基本とし、空間に限りがある場合には、コンパクトタイプの手洗器を設置している。

採用商品

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