医療法人コミュノテ風と虹 のぞえの丘病院

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「のぞえの丘病院」は、心の治療が必要な子供の入院施設が全国的に不足するなか、福岡県で初めて児童思春期病棟を開設。水まわりも施設特性を鑑み、リラックスできる雰囲気のもと、極力シンプルな器具選定を実施。さらに、精神疾患の病態に対応する特別な仕様を施し、患者様にも、運営側にも安心・安全なトイレ空間を実現している。

建築概要

所在地 福岡県久留米市上津町2543-1
施主 医療法人コミュノテ風と虹
設計 株式会社環・設計工房
施工 株式会社北洋建設
敷地面積 12,736.03㎡
建築面積 3,804.12㎡
延床面積 6,157.07㎡
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)
竣工年月 2019年8月

特長

建物の特徴

「のぞえの丘病院」は、心の治療が必要な子供の入院施設として、福岡県初の児童思春期病棟を開設。本来各県に最低1ヶ所は必要とされる施設だが、採算性や人材面の問題から、全国的に不足状況である。通常の病棟は3ヶ月で退院を迫られる中、当病棟は制約なくじっくり子供と関わり「育ち直し」を支えられるよう、精神科医・心理士などがていねいに時間をかけ回復に導き、親の支援にも取り組んでいる。作業・運動療法に加え、集団の力を養うべく学校棟も設けており、市の教育委員会と連携し、小中学校の分校としてコミュノテ学級「風」「虹」を併設。さらに、2020(令和2)年8月に救急病棟としても認可された。院内は木を基調としたシックな作りで、だれもがリラックスできる家庭的な雰囲気を醸し出している。

水まわりの特長

大人などによる虐待等を背景にした自傷行為や摂食障害。傷ついた心の治療が必要な子どもが入院する専門の「児童思春期病棟」「救急病棟」という施設特性を鑑み、水まわりは、施設空間に調和するリラックスできる雰囲気のもと、極力シンプルな器具選定が行われた。特に保護室では自傷行為防止のため、手すりは設置せず、水栓金具は引っ掛かりのない壁からの水栓を採用。さらに、精神疾患の病態(不安・幻覚・妄想・焦燥などの症状)から見られる多飲傾向(トイレタンク内の水を飲むなど)に対応し、水中毒対応としてタンクのフタがビス固定したものを採用し、患者様にも運営側にも安心・安全なトイレ空間としている。

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