「京都医療センター」は、京都市伏見区の地域医療支援病院。外来管理診療棟は築40年近く経過、大規模なトイレ改修が実施された。工期短縮に大きなメリットがある「和洋リモデル工法」を採用し、和式便器を洋式便器に変更。快適性、衛生性ともに向上させ、患者さんやスタッフの安心感につながる、トイレ改修となった。

建築概要

所在地 京都府京都市伏見区深草向畑町1-1
施主 独立行政法人国立病院機構 京都医療センター
設計 株式会社 内藤建築事務所
施工 <建築>株式会社 コーユービルド
<機械>株式会社 サム冷房社
敷地面積 58,582㎡
建築面積 2,711㎡(外来管理診療棟のみ)
延床面積 10,840㎡(外来管理診療棟のみ)
階数 地上4階(外来管理診療棟のみ)
構造 鉄筋コンクリート造 (外来管理診療棟のみ)
竣工年月 (改修)2021年3月

特長

改修の経緯

「京都医療センター」は、1908(明治41)年の設立以来、京都市でも最大の人口を擁する伏見区の中央部に位置し、地域の診療所・病院との連携を強化、地域医療の発展に貢献している。今回改修した、外来管理診療棟は築40年近く経過しており、トイレの壁や床には汚れが目立ち、換気や衛生設備も古く、感染対策にも限界があったため、2020(令和2)年7月から改修計画を練り、2021(令和3)年2~3月に工事を実施。できるだけ患者さんの不便や負担に繋がらないよう短工期での改修を実現するために、2フロアずつ計画的かつ段階的に工事を進行、休診せずに改修工事が完了した。改修後は、明るく清潔な空間に変化し、患者さんだけでなく、スタッフも安心できる環境づくりが実現した。

トイレの特長

身体に負担がかかるとの声が多かった和式便器を洋式便器に変更するため、便器や給水管の位置を確認し、階下からの工事が不要な「和洋リモデル工法」を採用。工期短縮に大きなメリットがあった。また、洋式化に伴うブース内の狭さや便器の個数については、アール型のブース扉を採用することで有効スペースを少しでも広く確保し、かつ、改修前の便器の個数を改修後も維持した。改修時は、新型コロナウイルス感染症が拡大した時期でもあり、トイレには人感センサーや自動水栓を採用するなど、できる限り非接触のシステムを取り入れ、接触感染のリスクを避けるようにしている。さらに、換気方法の改善、抗ウイルス・抗菌素材の採用など、患者さんやスタッフの安心感につながる、トイレ改修となった。

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