埼玉の中核市である越谷市の旧本庁舎は築49年が経過し、環境にやさしく、防災拠点機能を備えた安全・安心な暮らしを支える新本庁舎に建て替えられた。全階に設置した多機能トイレは、階ごとに交互で左右勝手違いとし、また「ひろびろブース」や「幼児用大便器ブース」を設けるなど、建物全体でトイレ機能の分散を図っている。

建築概要

所在地 埼玉県越谷市越ヶ谷4-2-1
施主 越谷市
設計・監理 梓設計・越谷建築設計監理事業協同組合設計共同体
施工 <建築>清水・髙元・豊田特定建設工事共同企業体
<電気設備>八洲・昭電特定建設工事共同企業体
<機械設備>太平・ナカノヤ・豊田特定建設工事共同企業体
敷地面積 16,704.41㎡
建築面積 2,290.64㎡
延床面積 12,354.92㎡
階数 地上8階
構造 鉄骨造
竣工年月 2021年2月

特長

建物の特徴

江戸時代に整備された日光街道の宿場町として栄えた越谷市は、埼玉の中核市。旧本庁舎が築49年を経過し、老朽化、耐震性の不足などさまざまな問題を解消するために建替えを実施。環境にやさしく、防災拠点機能を備えた越谷市民の安全・安心な暮らしを支える親しみのある新本庁舎が完成した。設計のコンセプトは、「人・環境・歴史・安心」をつなぐ庁舎。既存の水辺環境と調和し「水郷越谷」らしさをいかした町の特色や要素をとりいれた計画で、いかなる災害時にも越谷市の防災拠点として機能する。高齢者、障がい者、老若男女問わず容易に利用できるユニバーサルデザインを取り入れ、すべての市民にひらかれた庁舎となった。

トイレの特長

さまざまな利用者を想定し、建物全体でトイレ機能の分散を図っている。全階に設置した多機能トイレは、階ごとに交互で左右勝手違いに配慮。多機能トイレへの利用集中を分散させるため、すべての大便器ブースにL型手すりを採用。男女トイレ内には、ベビーカーが入室でき車いす使用者も利用できる「ひろびろブース」を、さらに来庁者の多い低層階では「幼児用大便器ブース」を、それぞれ階ごと男女トイレ交互に設けるなど配慮を充実させている。環境に配慮した器具の選定に際しては、大便器は節水性に優れ、連続洗浄が可能なパブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式に、ウォシュレットPSを搭載。ボタンを押すたびに発電し、乾電池交換や電源工事が不要なエコリモコンを設置している。

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