ISHでのTOTOのテーマは「クリーン・テクノロジー(Clean Technology)」。TOTO欧州事業部次長の谷江洋氏が「『クリーン』は清潔感だけではなく環境への配慮など、さまざまな意味を包含しています。これは単なる技術ではなく、人のために役に立つということをうたったものです」と語るように、ブース内の技術コーナーも多くの人で埋めつくされていた。すべてがアクリルでつくられている透明の便器では、ヨーロッパ仕様のトルネード洗浄を実際に見ることができ、6つのノズルから螺旋流が出て広範にシャワーを浴びることのできるジャイロストリームでは、照明を工夫して螺旋流を確認することができるなど多くの工夫が凝らされ、来場者から感嘆の声があがっていた。
TOTOの展示ブースは、ISHでも権威がありヨーロッパの老舗メーカーがひしめくホール4・1に設置されていた。90年を超える歴史と高い技術力をもつTOTOの初出展を歓迎してくれた形になっているが、これからが正念場といえるだろう。2年後のISHでどのような展示が繰り広げられるのか見守っていきたい。