特集4/ケーススタディ

坪50万円の長寿命住宅群「木造ドミノ」

 東京・西部の東村山駅から数分歩くと、道幅のゆったりとした街区「むさしのiタウン」に入る。総戸数280棟。いわゆる建て売り風の住宅が並ぶなかに、少し異なる見え方をする住宅群がある。総2階建て、1階が塗り壁、2階がモスグリーンのガルバリウム鋼板による仕上げ。2階の南側には、両脇に袖壁の付いた木製のバルコニー。緩勾配の屋根の頂部は、三角形の帽子がちょこんとかぶせられたような外観をしている。「木造ドミノ」の住宅群である。室内は、ほぼワンルームの生活空間。水まわりや個室に引き戸や間仕切りがある程度で、柱と梁は現し。床に敷かれたムクのパインフローリングが連続し、広々と感じられる。

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