
2025年11月14日

水まわりを考えるとき参考になるのが実際のお住まいの実例です。主役の商品選びやコーディネートなどがお悩み解決のヒントに!そこで、HOME UP制作チームがTOTO商品を上手に取り入れた水まわりを訪ね、取材してきました。今回はシステムキッチン「ザ・クラッソ」を中心にご紹介します。
29年前、新築で購入したマンションは3LDK。南向きのバルコニーからは明るい日差しが差し込んできます。
しかし、当初、キッチンとダイニングは壁で仕切られ、壁に設けられた開口部(小窓)を通じてしか、食卓の様子がうかがえませんでした。「キッチンがとにかく暗くて狭くて、ずっとなんとかしたいと思っていました」と奥様。
そこで2015年にキッチン部分をリフォームすることに。ガスコンロとシンクをL字型に配置したレイアウトはそのままに間仕切り壁を撤去しました。
残念なことに、ダイニング側に設けたカウンターの継ぎ目に隙間があるなど不具合が見られ、せっかくリフォームしたキッチンにもいまひとつ愛着を感じられなかったそう。
またキッチンの収納が不十分でものが片付かないという悩みも。そのため掃除もしにくく、「きれいにしたいのにできない」というモヤモヤを抱えていた奥様。ご主人とともに「次はこうしよう、ああしよう」とイメージを膨らませていました。
そして2023年、お子様の独立などをきっかけに、LDKをより居心地のいい場所にしようと、わが家の見直しを図ることに。設計と施工については、以前お風呂と洗面所をリフォームしたときに好印象だったリフォーム会社、ゾアコーポレーションに相談しました。
そこで提案されたのは、オープンなアイランド型のキッチン。キッチンスペースとリビングダイニングを一体化し、広々としたLDKに変更する計画です。明るい日差しがLDK全体に広がって、気持ちのいい場所になりました。

暮らしの中心となるキッチンを目指し、奥様が選んだシステムキッチンはTOTOの「ザ・クラッソ」。「いくつものショールームを回りましたが、明るくてすっきりとしたデザインを目にしたときに”これだ!”とひとめで気に入りました」と奥様。
できる限り無駄なくシンプルに。美しく研ぎ澄まされたノイズレスデザインが「ザ・クラッソ」の大きな魅力のひとつです。特に奥様が好きなのはカウンタートップに選んだ「クリスタルカウンター」。朝日を浴びて透き通った深みある質感が浮かび上がる様子は、毎朝見ても見飽きることがないそう。
また夜にはダウンライトの温かな光をクリスタルカウンターが取り込み、ふんわりとした不思議な味わいを生み出します。まるでショーアップされたキッチンスタジオのような雰囲気になるそう。
システムキッチンの配管を収めるため、キッチンの床はリビングより一段高くなりました。「ここに立つと視界がぱっと変わるので、いい気分転換になります。室内を見渡せるのは気持ちがいいですね」(奥様)。


深みのある透明感が魅力のクリスタルカウンター。自然光や照明など、当たる光によって表情を変えます。
お料理の好きな奥様にとっては、「タッチレス水ほうき水栓LF」もお気に入りのひとつ。「センサーが水栓の横についているのがいいですね。濡れた手の水が落ちることがないので、水栓が汚れにくいんです」(奥様)。
その脇にある水栓からは「きれい除菌水」が出ます。これは、水に含まれる塩化物イオンを電気分解してつくられる除菌成分(次亜塩素酸)を含んでおり、水まわりの除菌やヌメリ防止などに、いつでも手軽に使えます。「こまめにまな板やシンク内に『きれい除菌水』を吹きかければ、いつでも”きれい”をキープできます。キッチンを清潔に保ててうれしいですね」(奥様)。

キッチン内の通路は広めに確保しました。両サイドから出入りできるアイランドスタイルになってから、ご主人も使った後の調理用具を洗うなど、食後の後片付けなどをさりげなく手伝ってくれるようになったそう。「オープンなキッチンだから、夫も入りやすくなったんでしょうね。調理のときも後片付けも、会話しながらできるのは楽しいですね」と奥様。
以前は間口90㎝の食器棚しか置けませんでしたが、キッチンの向きを変え、アイランド型の配置にして、背後に間口300cmの収納スペースを確保。用途に合わせて、食器類は周辺ユニットの底の浅い引き出しに、調味料はシステムキッチンのIHコンロそばの深い引き出しにと、収納を適材適所に使い分ける余裕が生まれました。
炊飯器やコーヒーメーカーなど使用頻度が高く、コンセントの必要なキッチン家電は、ひとまとめにして周辺ユニットの棚の一角に。どこに何があるか、把握しやすく、効率よく動けます。
上部には、吊り戸棚の代わりに、オープンな飾り棚を配置しました。家電や雑貨をなるべく白で統一し、ところどころに差し色の赤を入れるなど、ディスプレイ感覚で収納。調理も一層楽しくなる空間を演出しています。

周辺ユニットの引き出しも大きく開閉できる、ゆとりのあるキッチン。

キッチン家電やごみ箱など調理中に使用頻度の高いものをまとめたコーナー。


今回のリフォームで内装のコンセプトにしたのが、夫妻の好きなハワイのリゾートカフェ。システムキッチンは清潔感のある白を選ぶ一方で、壁面にはボタニカル柄のタイルやクロス、床には明るいアッシュカラーのフローリングを組み合わせ、親しみやすくナチュラルなイメージに。さらに、リビングダイニング側にはアクセントとしてモスグリーンのクロスをコーディネートし、南国の開放感を表現しました。壁のディスプレイやソファに置くクッションカバーも、ハワイのイメージを引き立てています。
LDKにこれだけの広さを確保できたのは、以前リビングに隣接していた和室を撤去したから。「和室と言ってもとくに使っておらず、バルコニーからの日差しを遮っていました。こうしてリビングが広くなったので、お友達もお招きしやすくなりました」(奥様)。
明るく社交的な奥様にとって、今の開放的なLDKは格好のホームパーティーの会場。「ステージのようなキッチンに立つたびに気持ちが高揚します」とにっこり。「ザ・クラッソ」とともに暮らすようになって、ご夫妻の生活は、ハワイで過ごした時間のように、くつろぎと喜びに満ちたものになっています。


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