
2025年7月23日

水まわりを考えるとき参考になるのが実際のお住まいの実例です。主役の商品選びやコーディネートなどがお悩み解決のヒントに!そこで、HOME UP制作チームがTOTO商品を上手に取り入れた水まわりを訪ね、取材してきました。今回はシステムキッチン「ザ・クラッソ」を中心にご紹介します。
東京都 | Mさん | 2人家族(夫44歳、妻42歳)
マンション | リフォーム | システムキッチン「ザ・クラッソ」 システムバスルーム「マンションリモデルWYシリーズKタイプ」
設計・施工 | ㈱スタイル工房
結婚を機に住み替えを考えたMさんご夫妻。新居に選んだのは築40年近いマンションでした。ふたりのセンスとライフスタイルに合わせた空間にするため、間取り変更を伴う全面リフォームをすることに。ともにキッチンに立つ夫妻が望んだのは、シンクとコンロが向かい合うようにレイアウトされたセパレート型の配置。その配置や色調のイメージにちょうど合ったのが、TOTOのシステムキッチン「ザ・クラッソ」でした。
「ふたりとも食べることが好きで料理も好き。一緒にキッチンに立ってもストレスなく作業できるようなキッチンにしたかったんです」と奥様。壁側にコンロ、アイランド状にシンクが配置されたセパレート型であれば、ひとりが食材の下処理、もうひとりが加熱して調理する、といった具合に並行して作業を進めることができます。
リビングやダイニングとの一体感を大切にしたかったため、キッチンはオープンスタイルに。その代わり、キッチンのカウンターから15㎝ほど高い造作壁でぐるりと囲みました。これは、作業する手元をリビングやダイニングから隠す意図があります。
カウンターのリビング側には、スタイル工房からの提案で飾り棚も設けました。棚の角は曲線加工を施し、やさしい雰囲気を演出しています。
キッチンが占める床面積は5畳ほど。「ふたりの居場所にするために、また作業しやすさも考え適度な広さを確保しました」とご主人は話します。「キャビネットの収納量は十分。体の向きを変えたり、一歩踏み出したりするだけで食洗機からそれぞれの収納に皿などをしまえる配置にしたので、片づけもずいぶん楽になりました」(ご主人)。


キッチンはシンク(左)とコンロ(右)が通路を挟んで平行に並ぶレイアウト。コンパクトなのでシンクの前からコンロ、食器棚まで1、2歩で移動が可能。

システムキッチンの面材のカラーは、深みのあるメタリック調のデリエシルバー。コンロまわりの壁にはキッチンパネルの代わりにグレーのタイル、カウンターを囲む造作壁にもグレー系のクロスを貼って、キッチン全体を落ち着きのあるモダンなスタイルにコーディネート。
「リビングとダイニングを北欧スタイルでまとめたかったので、キッチンは空間を引き締めるようなグレーを基調にしたいと思いました」と奥様。
ご主人はシステムキッチンのステンレスの天板がお気に入りだそう。「天板が薄いから、軽やかでスタイリッシュな印象です。バイブレーション仕上げもきれいですよね。調理で天板を傷つけたくないくらい(笑)」。
また夫妻のこだわりはキッチンのさまざまな機能にも及んでいます。ビルトインする食洗機には大容量のドイツのメーカーの製品を別途購入。ふたりの3食分の食器を1回にまとめて洗うことができます。「食後の皿洗いの手間がなくなって、その分時間に余裕ができ、のんびりできるようになりました」(ご主人)。
また「ザ・クラッソ」の基本仕様となっているタッチレス「きれい除菌水」生成器も夫妻のお気に入り。水栓のすぐ隣にあるので、包丁やまな板に気軽に手早く噴霧して、除菌することができます。「衛生的で、より気持ちよく料理できるようになりました」(ご主人)。

面材のカラーには、ステンレスの天板とも相性のいい、デリエシルバーを選びました。黒のシンプルな取っ手も引き立ちます。

壁にはキッチンパネルの代わりに、グレーのタイルを貼りました。 また、レンジフードには「ゼロフィルターフードeco」を採用。普段のお手入れは整流板をサッとひとふき、オイルパックもたまった汚れをふき取るだけと、ラクラクです。

「タッチレス水ほうき水栓LF」(右)と「タッチレスきれい除菌水生成器」(左)。非接触で吐止水できるので衛生的。
リフォーム前は、玄関から南側のリビングダイニングまでまっすぐに廊下が延び、左右に2つの洋室、浴室・洗面室と独立型のキッチンが振り分けられ、リビングダイニングの隣に6畳の和室、という間取りでした。
「昔のマンションでよくある間取りですよね。細かく仕切られていて、閉塞感がありました」と奥様。そこでリフォームを前提に購入を決めました。夫妻で間取りについて話し合い、理想のプランを自分たちなりにまとめたうえで、リフォームの実績豊富なスタイル工房に相談することに。
担当者と話し合い、リフォームプランは以下のような内容になりました。
その結果、木の温もりを活かしたオープンなリビングダイニングに、グレーが基調のキッチンがアクセントになったイメージ通りの空間が実現したのです。写真(下)を見ると、北欧モダンの家具がしっくりとなじんでいるのがわかります。
休日には、奥様はリビングのソファを定位置に。ご主人はダイニングとキッチンを行ったり来たりして、料理をつくったり、それをおつまみにダイニングテーブルでお酒を楽しんだり。Mさん夫妻はほどよい距離感でくつろいでいます。
「平日も仕事帰りは自宅に直行するようになりました。外食するより、わが家のほうが好きなご飯をつくれますしね」(ご主人)。
Mさん夫妻にとってキッチンも大切なかけがえのない場所になったようです。

浴室では、TOTOのシステムバスルーム「マンションリモデルWYシリーズKタイプ」を採用しました。浴槽やカウンターなどはホワイトを基調にする一方、壁パネルのカラーにはリビングと同系統のグレイッシュウォルナットを組み合わせて、温もりのある雰囲気に。
ご主人が重視したのは、「きれい除菌水」による「床ワイパー洗浄」の機能です。入浴後にボタンを押すだけで床面の皮脂や角質汚れを洗い流し、「きれい除菌水」で除菌仕上げするというもので、カビやピンク汚れの発生を抑える働きがあります。
「私は腰痛持ちなので、(腰をかがめるような)お風呂の掃除は苦手。こういう機能があると助かります」(ご主人)。
床には「お掃除ラクラクほっカラリ床」が標準搭載。W断熱構造で断熱性とクッション性にすぐれ、床表面は独自のカラリパターンによって使用後の水気が乾きやすくなっています。「床がすぐ乾くから清潔ですよね。入浴のときは、足裏がソフトな感触で気持ちいい」(奥様)。
居心地がよく家事の負担が軽減できるお風呂になったことも、今回のリフォームの大きな収穫となりました。

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