2025年4月15日
水まわりを考えるとき参考になるのが実際のお住まいの実例です。主役の商品選びやコーディネートなどがお悩み解決のヒントに! そこで、HOME UP制作チームがTOTO商品を上手に取り入れた水まわりを訪ね、取材してきました。今回はシステムバスルーム「シンラ」と洗面化粧台「エスクア」を中心にご紹介します。
千葉県 | Iさん | 1人暮らし(63歳)
マンション | リフォーム | システムバスルーム「シンラ」 洗面化粧台「エスクア」
施工会社 | 東京ガスライフバル千葉(株)ユーカリが丘事業所
Iさんがマンションの住戸を購入したのは1994年。当時は4人家族でした。働き盛りだったIさんは、仕事の都合で地方に単身赴任したり、出張が続いたり。「朝から晩まで仕事ばかりで、自宅で過ごす時間が本当に少なかったですね」(Iさん)。
その生活が一変したのが2年前のこと。その頃は北海道で勤務していましたが、「コロナ禍で仕事が制限されてしまったんです。ちょうど北国の寒さにも参っていたこともあったので、長く働いた会社を辞めて心機一転、千葉に戻ってきたんです」(Iさん)。
所有していたマンションは、子どもたちが巣立ったため、賃貸に出していましたが、再度自分の住まいとして使うことにしました。「ようやくわが家で生活できる。私ひとりの暮らしをいちからつくりあげていこう。そんな気持ちでワクワクしましたね」(Iさん)。
子どもたちが使っていた個室は、寝室、仕事部屋、衣装部屋と役割を振り分け、リビングやダイニングにも自分の好みの家具を配置。「会社を辞めて毎日が自由。時間割をつくって、少しずつ暮らしを整えていきました」(Iさん)。
新しい暮らしの形ができあがっていくなか、古いまま残っていたのが、浴室と洗面所。「本来、私は出張時のホテルは大浴場の有無で決めるくらいお風呂が好きなんです。でも自宅に戻ってからは、近所のスーパー銭湯によく行っていて、わが家のお風呂にはあまり入っていなかった。これはもったいないなと。せっかくなら、毎日ちゃんと家で入浴したくなるようなお風呂にしたいと思ったんです」(Iさん)。
そんな折りに目にしたのが、TOTOのカタログで見かけたシステムバスルーム、「シンラ」でした。モダンスタイルのスッキリとしたデザインが好みというIさんにしっくりときたそう。「これがいい」と第一印象で即決しました。
以前、自宅の浴室は寒さと閉塞感が気になっていたため、湯船に浸かって温まるとすぐに出てしまっていたそう。現在は、タブレット端末を持ち込んで、スポーツ中継などを観ながら、湯船でゆっくりと過ごすようになりました。「シンラ」の「調光調色システム」を使って、照度を落とし、浴室をシアタールームのような落ち着いた雰囲気にするのがIさんのスタイル。
湯船の中では、肩に大流量のお湯、腰にジェットバス水流を当ててほどよい刺激を与える「楽湯」機能を使ってリラックス。十分に体が温まったら、浴槽を出て、洗い場の床にそのまま座って休憩する、という流れがルーティーン。
「以前のお風呂は床がタイルで冷たかったのですが、この床はほんのり温もりを感じるし、ソフトな質感で膝をついても痛くないし、肌触りもいいですね」。
「シンラ」の「お掃除ラクラクほっカラリ床」は、2つの層で冷気をシャットアウトするW断熱構造を採用しており、内側にクッションが入っているため、やわらかくヒヤッとしないのが魅力です。
「居心地がいいのでいつの間にか長風呂してしまいます」。「シンラ」によってIさんのバスタイムは、一日のなかでご褒美のようなひとときとなりました。
「普段の生活が仕事にも影響を与える」というのがIさんのモットー。特に整理整頓や身のまわりの掃除などは日々の日課として大事にしてきました。
浴室も同様です。以前から入浴後には掃除し、浴槽や壁パネルについた水滴もしっかり拭き上げていたそうです。「シンラを入れてからも同じように掃除しています」とIさん。
「シンラ」には「床ワイパー洗浄」の機能も搭載されています。Iさんは入浴後、いつものように掃除した後に床ワイパー洗浄のボタンをオン。TOTO独自の板状ワイパー水流(水道水)とプログラムにより、落としにくい場所に付いた角質・皮脂などの汚れを洗浄し、排水口へ洗い流します。その後、床面にくまなく「きれい除菌水」を吹きつけて除菌仕上げ。菌やカビの発生が抑えられ、きれいが続きます。
「好奇心もあって、床ワイパー洗浄が終わった頃を見計らって、ちゃんときれいになっているか確認しています。水滴が床に残っていたら拭き取ったりしています(笑)」。
「シンラ」の洗浄機能とIさんのお掃除により、スタイリッシュなモノトーンの浴室は、まるでショールームにあるかのように、リフォーム直後と変わらずきれいなまま。ピカピカな浴室はIさんの自慢の場所です。
Iさんのもうひとつのこだわりは洗面所。「サニタリーをもうひとつの居室にしたい」という思いから、浴室とひと続きの空間としてコーディネートしました。新たな洗面化粧台「エスクア」もブラック系を選び、床には同じ色調のフロアタイルを合わせています。
「これまでの生活では、洗面所は朝の洗顔と夜の歯磨きのときくらいしか使っていませんでした。せっかくのわが家ですからもっと出入りしたくなるような空間にしたいと考えたのです」とIさん。
もともと広めだった洗面所ですが、浴室との間のドアや廊下との間にはシースルーのガラスのドアを採用し、視覚的にもより広々と開放的に。廊下を通った時に自然に目に入り、日常的に浴室や洗面所の洗練された空間を愛でられるようになりました。
「家にいるときは用もないのに洗面所に足を運ぶようになりました。いずれここに椅子を置いてくつろげるようにするのもいいかなと思っています」。
もはやIさんにとってこの洗面所と浴室はもうひとつのリビング。床材のクールな質感もあり、「避暑スペースに向くのでは」とIさんは夏の到来を待ちかねています。
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