

調査概要【調査時期】2025年1月 【調査方法】インターネットリサーチ 【調査対象】工場で働いている〔正社員・契約社員・派遣社員(請負・業務委託含む)・パート・アルバイト〕【対象者条件】対象人数:1000サンプル(男性500名 事務系:250名、ライン系:250名)(女性500名 事務系:250名、ライン系:250名)【調査条件】工場の従業員数30人以上、勤続年数半年以上
※ 誌面グラフは小数点以下は四捨五入。そのため内訳や合計に若干の不一致が生じる場合がある。

働く人たちの多様化が進んでいます。かつては男性が主力であった工場でも、今では女性、シニア層、外国人材など多様な背景を持つ従業員が増えています。時代の変化に対して、多様な働き手を支える環境整備は十分でしょうか。それぞれの能力を最大限に発揮し、長く働き続けてもらうためには、一人ひとりの状況に寄り添った細やかな配慮が求められます。
そこで気にしておきたいポイントの一つが、誰もが毎日利用するトイレの環境です。TOTOの工場ワーカー調査(以下、本調査)では約半数のワーカーが「職場のトイレがきれいで使いやすいと、安心して仕事に取り組める」と感じています【Q1】。さらに実に約77%ものワーカーが「職場のトイレのきれいさが従業員満足度に繋がる」と回答しています【Q2】。





トイレは用を足せばそれでいいのでは?と考えるかもしれません。しかし本調査によると、職場のトイレはワーカーにとって多用途な空間として活用されている様子がうかがえます【Q3】。例えば作業着の乱れを直したり、仕事の合間にサッと歯磨きをしたりと、その利用方法は十人十色。個室で一人きりになる時間が、ちょっとした息抜きになるという人もいます。また工場で働いている人にとっては、作業で手に付着した汚れを落としたりする貴重な場所にもなっているようです。



工場で働く人達にはどのようなトイレが望まれているのでしょうか。日々使うトイレがきれいで清潔であってほしいというのは大前提。調査結果【Q4】をみると、「勤務場所から近い」「混雑していない」「必要な設備・器具がついている」といった、利便性や機能性を重視する項目も上位に食い込んでいます。休憩時間や仕事の合間など、業務中にトイレを利用できる時間は限られているため、スムーズに用を足せるのが理想です。



トイレブースや小便器まわりにほしい設備は男女で違いがみられます。男性は「温水洗浄便座」や「便座クリーナー」が、女性は「手を触れずに流せる装置」や「脱臭装置」「荷物置き」などが上位になりました【Q5】。また洗面まわりでは男女ともに「お湯が出る水栓」や「自動水栓」「温風乾燥機」などを求める声が多く、快適に手洗いしたいという強いニーズがうかがえます。また工場や倉庫のトイレは屋外に設置されていることも多いため、便座の暖房や温水などの備えがあると冬にも安心して使えるという声もありました。



人手不足が深刻化している今、従業員が心身の不調によってパフォーマンスが低下したり、離職したりすることは、企業にとって大きな損失です。本調査では、心身の不調で思うように業務に取り組めない日があると感じている人が半数近くに上りました。特に女性は特有の健康問題(生理、妊娠、更年期など)により、仕事に思うように取り組めない時期が生じます。広めのトイレブースに洗面器や飲み水などがあれば腹痛や吐き気を伴う不調時に休憩場所として使えます。


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