ギャラリートーク 「空間術講座21 京都に還る」
岸 和郎氏が京都と深くかかわる各界の第一人者を招き、京都文化の真髄および建築との関係性について語り合います。
開催日時
2016年1月31日(日)
「メディアと京都」岸 和郎 × 中谷 日出(NHK解説委員)
2016年2月7日(日)
「庭と京都」岸 和郎 × 尼﨑 博正(京都造形芸術大学教授)
2016年2月14日(日)
「茶と京都」岸 和郎 × 木村 宗慎(茶道芳心会主宰)
2016年2月28日(日)
「茶室と京都」岸 和郎 × 中村 義明(中村外二工務店代表)
2016年3月6日(日)
「花と京都」岸 和郎 × 池坊 専好(華道家元池坊 次期家元)
ギャラリートーク ゲストプロフィール
中谷 日出(なかや・ひで)
NHK解説委員(芸術文化、デジタル関連担当)
神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院 美術研究科修了。
広告プランニング、広告映像アートディレクターとしてフリーで活動後、平成3年NHKへ第1期キャリア採用で入局後、1994年からMIT(マサチューセッツ工科大学)派遣。その後、NHKスペシャル「人体・脳と心」のアートディレクション、NHKロゴマークデザイン、長野オリンピック国際発信公式映像 映像監督、ドラマ「DREAM TV 200X」監督などに携わる。1999年6月NHK解説委員(芸術文化、デジタル関連担当)に就任。2000年3月よりデジスタナビゲーターを務め、現在にいたる。Gマーク(グッドデザイン賞)の審査委員も務める。
尼﨑 博正(あまさき・ひろまさ)
京都造形芸術大学環境デザイン学科教授
1946年兵庫県生まれ。1968年京都大学農学部卒業。1989年京都芸術短期大学教授。同学学長、京都造形芸術大学副学長を歴任、現在は京都造形芸術大学教授、日本庭園・歴史遺産研究センター所長。
1992年日本造園学会賞、2007年京都府文化賞功労賞、2014年京都市文化功労者など受賞。
主な著書に『植治の庭―小川治兵衛の世界』(1990年、京都通信社)、『茶庭のしくみ』(2002年、淡交社)、『市中の山居 尼﨑博正作庭集』(2006年、淡交社)、『七代目小川治兵衛』(2012年、ミネルヴァ書房)など。
作庭は国際花と緑の博覧会「むさしの山野草園」で日本造園学会賞を受賞、京都迎賓館庭園の監修のほか多数。
木村 宗慎(きむら・そうしん)
茶道芳心会主宰
1976年愛媛県宇和島市生まれ。神戸大学卒。少年期より裏千家茶道を学び、1997年に芳心会を設立。 京都・東京で稽古場を主宰しつつ、茶の湯を基本に執筆や、雑誌・テレビ番組をはじめ 展覧会などの監修・コーディネートを手がける。
これまでに、2005年ミラノサローネ「空庵」や、フランクフルト工芸美術館「TEEHAUS」の展示など国内外のデザイナーや、クリエイターとのコラボレートも多い。著書に『利休入門』(新潮社)、『茶の湯デザイン』(CCCメディアハウス)など。
2008年、日本博物館顕彰。 2011年、監修した茶室「傘庵」がJCDプロダクトオブザイヤーグランプリ、JCDデザインアワード金賞を受賞。 2012年宇和島市大賞。2015年著書『一日一菓』(新潮社)がグルマン世界料理本大賞PASTRY部門グランプリを受賞。同年、愛媛県文化・スポーツ賞受賞。
中村 義明(なかむら・よしあき)
中村外二工務店代表
1946年京都市生まれ。1968年立命館大学経営学部を卒業し中村外二工務店に入店。1984年株式会社興石を設立、和風照明、デンマーク家具製作輸入を行う。1997年より中村外二工務店代表。
茶道文化振興賞(2010年)受賞。
主な施工に、「大阪万博日本庭園内茶室」(1970年)、「ニューヨーク ロックフェラー邸」(1972年)、「松下幸之助邸茶室」(1973年)、「フィラデルフィア日本書院」(1976年)、「伊勢神宮茶室」(1982~85年)、「神慈秀明会祭事棟」(1984~86年)、「京都迎賓館主賓室座敷」(2006 年)、「東京国際空港国際線旅客ターミナル4F江戸小路」(2012年)、「俵屋旅館」「菊乃井」「和久傳」各店舗新築・改修工事(1973年~現在)など。
池坊 専好(いけのぼう・せんこう)
華道家元池坊次期家元
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士後期課程修了(学術博士)。
小野妹子を道祖として仰ぎ、室町時代にその理念を確立させた華道家元池坊の次期家元。2015年に専好襲名。京都にある紫雲山頂法寺(六角堂)の副住職。「いのちをいかす」という池坊いけばなの精神に基づく多彩な活動を展開。
アイスランド共和国名誉領事も務める。2013年ハーバード大学においてワークショップを、ニューヨーク国連本部において世界平和を祈念し献花を行なう。