TOTO
WARO KISHI 岸 和郎の建築
 
WARO KISHI 岸 和郎の建築
著者=岸和郎
発行年月=2016年1月
体裁=B5判変型(250×190mm)、並製、392頁、和英併記
ISBN=978-4-88706-356-3

アートディレクション=山口信博デザイン=宮巻麗

定価4,730円(本体4,300円+税10%)
現代のモダニスト、岸 和郎作品集の決定版!
TOTO出版は、2016年1月28日(木)よりTOTOギャラリー・間で開催する展覧会「岸 和郎:京都に還る_home away from home」に合わせ、『WARO KISHI 岸 和郎の建築』を1月27日に発行しました。

本書は、長い歴史に培われた歴史的建造物がひしめく京都において、建築設計を生業としてきた建築家・岸 和郎氏の30余年にわたる活動の集大成ともいえる作品集です。デビュー作であり、自身も教鞭を執られた「京都芸術短期大学高原校舎(現・京都造形芸術大学)」(1982年)から、現在海外で進行中のプロジェクトまで、150を超えるプロジェクトから選りすぐった39作品を掲載。写真や手描きの時代からCADの時代へと移行してゆく図面、彩色ドローイング、初公開となるスケッチなどの豊富なビジュアルと解説からは、その時々の思考の過程を見てとることができます。

巻頭には、「岸和郎をつくった14の出来事」と題したエッセイを収録。自身の建築家としての原点とも言える建築や空間体験を吐露します。また、巻末には、岸氏の先輩であり京都大学名誉教授で建築史家の髙橋康夫氏の論文も収録。岸氏の作品を建築史の中に位置付け、その活動の意義を語ります。

どんな時代にも、自らをモダニストと標榜してきた岸氏が、京都にそのアイデンティティを定めるに至った活動の全容を全篇書下ろしのテキストとともに、多角的に知ることのできる1冊です。

建築に携わられている方はもちろん、建築家を志している学生の方、また建築や建築家の仕事に興味のある方など、多くの方々に手に取っていただきたい一冊です。
立ち読み
写真: © Shigeo Ogawa
写真: © Shigeo Ogawa
写真: © Shigeo Ogawa
写真: © Shigeo Ogawa
写真: © Shigeo Ogawa
写真: © Shigeo Ogawa
プロフィール
岸 和郎 Waro Kishi
1950             横浜市生まれ
1973             京都大学工学部電気工学科卒業
1975             同大学工学部建築学科卒業
1978             同大学院修士課程建築学専攻修了
1981             岸和郎建築設計事務所を設立
1993             岸和郎建築設計事務所をK.ASSOCIATES/Architectsに改組改称
1981→ 1993 京都芸術短期大学にて教鞭を執る
1993→ 2010 京都工芸繊維大学にて教鞭を執る
2000→ 2010 同大学大学院工芸科学研究科造形科学域建築設計学専攻教授
2003             カリフォルニア大学バークレー校客員教授2004  マサチューセッツ工科大学客員教授
2010→          京都大学大学院工学研究科建築学専攻教授
2013→          京都造形芸術大学客員教授
現在に至る
目次

序文  岸 和郎
岸和郎をつくった14の出来事

Selected Works 1982-2016
 京都芸術短期大学高原校舎
 KIM HOUSE 1987/2011
 京都科学・開発センター
 日本橋の家
 下鴨の家
 紫野和久傳
 山口大学医学部創立50周年記念会館
 苦楽園の家 Ⅰ
 朱雀の家
 かづらせい・寺町
 文京の家
 苦楽園の家 Ⅱ
 深谷の家
 堺の家
 和歌山の家
 Hu-tong House
 子午線ライン 明石船客ターミナル
 京都・小野
 熊野古道情報センター
 ライカ銀座店
 Suzhou Vanke Villa
 紙屋HOUSE
 Tearoom project in the Center of Tokyo
 書院 / Penthouse
 書院 / Third-place
 KIT HOUSE
 御所西の家
 日東薬品構内景観整備計画
 Wujiang New City Planning project, China
 象彦漆美術館
 Spiretec Office Headquarters project
 曹洞宗 仏光山 喜音寺
 GLA近畿会館
 京都大学北部グラウンド運動部部室棟
 山野井の家
 白鳳堂京都本店
 Warehouse Renovation at Minsheng-road
 京都市美術館新館計画案
 南泉禅寺再建計画

歴史の中の岸和郎  髙橋康夫
作品データ
略歴
クレジット

誤記のお詫びと訂正のお知らせ

『WARO KISHI 岸 和郎の建築』(2016年1月刊行 初版第1刷)におきまして、内容に誤りがありました。
謹んでお詫び申し上げますとともに、以下のとおり訂正させていただきます。


pp. 196-197 :「明石船客ターミナル」断面図
正しい図面は以下のとおりです。(クリックすると拡大表示されます。)



p. 361 :下段右上の写真

誤)

正)

関連書籍
岸和郎
監修=田尻裕彦、石堂威、小巻哲、寺田真理子、馬場正尊
登場建築家=青木淳、塚本由晴、阿部仁史、石山修武、磯崎新、伊東豊雄、岸和郎、隈研吾、小嶋一浩、篠原一男、妹島和世、曽我部昌史、千葉学、太田浩史、内藤廣、西沢立衛、長谷川逸子、原広司、藤本壮介、藤森照信、槇文彦、松原弘典、山代悟、山本理顕、吉村靖孝
岸和郎
著者=岸和郎、北山恒、内藤廣 
岸和郎
著者=岸和郎
企画・編集=ギャラリー・間
岸和郎
著者=岸 和郎
岸和郎
監修=岸和郎、原研哉
編著者=豊川斎赫
関連展覧会
関連講演会
2016年1月29 日(金)|イイノホール 講師=岸 和郎