「東京アクアティクスセンター」は、東京2020大会に向けて整備された水泳施設。本大会後も、国内外の主要な競技の開催や選手の育成、幅広い利用者の健康増進などに活用されている。水まわりは、「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」に沿って整備。最高水準のユニバーサルデザインを実現している。

建築概要

所在地 東京都江東区辰巳2-2-1
施主 東京都
基本設計 株式会社 山下設計
実施設計 大林・東光・エルゴ・東熱異業種特定建設共同企業体 株式会社 昭和設計
施工 大林・東光・エルゴ・東熱異業種特定建設共同企業体(新築工事)
清水建設株式会社(改修工事)
敷地面積 161,935.78㎡
建築面積 26,699.04㎡
延床面積 50,633.73㎡
階数 地下1階、地上4階
構造 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
竣工年月 2020年2月

特長

建物の特徴

「東京アクアティクスセンター」は、東京都江東区の辰巳の森海浜公園に、東京2020大会に向けて東京都が新たに整備した水泳施設。東京2020オリンピック競技大会では、水泳競技(競泳、飛び込み、アーティスティックスイミング)、パラリンピックでは競泳の会場であった。今回の会場整備にあたっては、組織委員会が策定した「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」を踏まえて、当事者や学識経験者からなる「アクセシビリティ・ワークショップ」を設置した。当初、観客席15,000席(仮設席を含む)であったが、大会後は、観客席を5,000席に縮小し、国内外の主要な大会の開催やアスリートなどの育成、幅広い利用者のスポーツを通じた健康増進などに活用。また、施設の外周部に駐車場や植栽の整備を行った。

水まわりの特長

水まわりは、「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」に沿って整備。「車いす対応トイレ」「異性介助用の男女共用トイレ」「手すり付きトイレ」「オストメイト対応トイレ」「乳幼児対応トイレ」などがバランスよく分散配置されている。サインに関しては、分散したトイレ機能の情報を、使用者がなるべく早くそしてわかりやすく入手できるよう、各所にピクトグラムを掲示して、連続的に案内。色や文字を用いた案内は、視力が弱い方でも認識しやすいようコントラストを確保している。大便器は幅広い利用者を想定し、すべてにウォシュレットを設置。そのほかの器具も節水タイプの最新器具を採用。さまざまな利用者に配慮された、世界最高水準のユニバーサルデザインを実現した水まわり空間となっている。

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