大井ふ頭中央海浜公園内に整備された「大井ふ頭中央海浜公園ホッケー競技場」のメインピッチは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて新設された。施設の水まわりも「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」に沿って整備され、大会後利用を見据えて、トイレの機能分散をはじめユニバーサルデザインが実現されている。

建築概要

所在地 東京都品川区八潮4-1-19
施主 東京都
設計 株式会社梓設計 一級建築士事務所
施工 <建築>菊池建設株式会社
敷地面積 133,751.32㎡
建築面積 2,790.20㎡
延床面積 5,898.51㎡
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
竣工年月 2019年6月

特長

建物の特徴

品川区と大田区にまたがる都内有数のスポーツ公園、大井ふ頭中央海浜公園内に位置する「大井ふ頭中央海浜公園ホッケー競技場」は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて新設された「メインピッチ」と既存施設を改修した「サブピッチ」からなる。会場整備は組織委員会が策定した「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」が踏まえられ、障がいのある方や学識経験者からなる「アクセシビリティ・ワークショップ」を設置。大会後の利用を見据えて、だれもが使いやすい施設にすることを目指し、さまざまな検討・整備が実施された。大会後は、数少ない公共ホッケー競技場として競技力強化や普及はもとより、さまざまなスポーツで利用できる多目的競技場として活用されている。

水まわりの特長

水まわりに関しても「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」に沿って整備。「車いす対応トイレ」「異性介助に配慮した男女共用トイレ」「手すり付きトイレ」「オストメイト対応トイレ」「乳幼児対応トイレ」などが、分散配置されている。サインに関しては、分散したトイレ機能の情報を、使用者がなるべく早くそしてわかりやすく入手できるように、各所にピクトグラムを表示して連続的に案内。色や文字を用いた案内は、弱視の方が認識しやすいようコントラストを確保している。大便器には幅広い利用を想定し、すべてにウォシュレットPSを設置。そのほかの器具も節水タイプの最新器具を採用。さまざまな人に配慮された、世界最高水準のユニバーサルデザインが実現された水まわり空間となっている。

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