2024(令和6)年、東京都豊洲市場に隣接してオープンしたにぎわい施設「豊洲 千客万来」。食楽棟「豊洲場外江戸前市場」と温浴棟「東京豊洲 万葉俱楽部」で構成。国内外から訪れる観光客に、トイレも和の情緒を表現する「雪月花」をコンセプトとするメイントイレをはじめ、日本の感性が育んだ心地よい環境が整えられている。

建築概要

所在地 東京都江東区豊洲6-5-1
施主 万葉倶楽部株式会社
設計 <企画・監修>万葉倶楽部株式会社一級建築士事務所
<環境デザイン>株式会社 アンデザイン一級建築士事務所
<設計・監理>五洋建設本社一級建築士事務所
<木造設計・監理>シェルター建築設計事務所
施工 五洋建設株式会社
株式会社 石井工務店
敷地面積 10,840.32㎡
建築面積 7,490.52㎡
延床面積 33,786.36㎡
階数 地下1階、地上9階(温浴棟)
地下1階、地上3階(食楽棟)
構造 鉄骨造(温浴棟)
木造、一部鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造(食楽棟)
竣工年月 2024年1月

特長

建物の特徴

2024(令和6)年、東京都豊洲市場に隣接してオープンした「豊洲 千客万来」は、江⼾から続く中央卸売市場、豊洲市場の伝統を⽣かし、築地特有の貴重な財産である賑わいを継承・発展させるとともに、豊洲市場本体施設と連携し、活気や賑わいを生み出すことで、地域のまちづくりや活性化に貢献することを目的とした話題の施設である。江戸時代の活気あふれる市場を再現した「目利き横丁」や「豊洲目抜き大通り」がある食楽棟「豊洲場外 江戸前市場」と、箱根・湯河原の名湯を毎日運搬し、ウォーターフロントの景色を360度パノラマで一望できる展望足湯庭園や、東京湾を望む開放感が自慢の露天風呂、サウナなどを擁する温浴棟「東京豊洲 万葉俱楽部」で構成。地域と連携した賑わいを育むイベントも開催している。

水まわりの特長

トイレは、国内外から訪れる観光客に、「江戸から伝わる伝統」と「受け継がれる伝統」という全体のテーマから、日本の感性で真摯に創造された新しい環境を提示する場として整えられた。特にメイントイレとして、2Fトイレと食楽棟の1、3Fトイレは、和の情緒を表現し受け継がれてきた言葉「雪月花」をコンセプトに、設計。だれもがいつ見ても美しいと感じる感覚を、トイレ利用者がいつも「気持ちよい」「快適」と感じる感覚へと昇華させるため、衛生性や機能性はもとより、空間意匠のマテリアルにもこだわり、「雪」は明るさと清潔感を意識した和柄を取り入れ、「月」は落ち着きと静謐さを感じさせる仕上げを、「花」は温かさや華やかさを感じられる仕上げに加え、装飾を選定している。

採用商品

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