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「国立競技場」は、世界に誇る日本のナショナルスタジアム。設備の整備にあたっては、「世界最高のユニバーサルデザイン」を基本理念とし、トイレも細部にわたり確認と検証を実施。多様な利用者を想定した「アクセシブルトイレ」を計93ヶ所設置するなど、だれもが安心して、快適に利用できる環境を整備している。
建築概要
所在地 | 東京都新宿区霞ヶ丘町10-1 |
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施主 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター |
設計 | 大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体 |
施工 | 大成建設株式会社 |
敷地面積 | 約109,800㎡ |
建築面積 | 約69,600㎡ |
延床面積 | 約192,000㎡ |
階数 | 地下2階、地上5階 |
構造 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 |
竣工年月 | 2019年11月 |
特長
建物の特徴
「国立競技場」は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて整備された、世界に誇る日本のナショナルスタジアムである。日本の伝統建築の特徴を継承した構造や国産の木材を多用するなど、歴史ある明治神宮外苑の自然と調和、市民に開かれた杜のスタジアムとなっている。設備の整備にあたり、設計・施工の共同企業体と障がい者団体等14団体とのユニバーサルデザインワークショップ(UDWS)を開催。「世界最高のユニバーサルデザイン」を基本理念とし、設計図段階に加え、実物大の検証模型やサンプルなども用いて細部にわたり確認と検証を実施。ワークショップにおける意見を踏まえ、さまざまな利用者への細やかな配慮がなされるなど、だれもが安心して快適に利用できる環境を整備している。
トイレの特長
トイレに関しても、UDWSの要望・意見を多く反映。乳幼児連れの設備やオストメイトに配慮した設備などを、一般トイレに分散配置。さらに、車いす利用者はもとより、右勝手や左勝手、オストメイト、多目的シート利用、異性介助が必要な人や性的マイノリティなどの多様な利用者を想定した、5タイプの「アクセシブルトイレ」を、地下2Fから5Fまで全フロアに、計93ヶ所設置している。一般トイレは、混雑時を想定し、要求水準を上回る器具数を設置。各器具への手すりの設置やすべてのトイレブースに、JIS S 0026(高齢者・障がい者設計指針)を採用。また、お子様連れに配慮して一部の洗面カウンターを低めに設定し、女性トイレには1ヶ所幼児用小便器、男性トイレにも乳幼児用設備が設置されている。
採用商品
- 大便器ユニット UTNCAC/UTNCBE
- ウォシュレット一体形便器 ネオレストAH CES9898系
- ウォシュレットP TCF589系
- ウォシュレットアプリコット TCF4733系
- 普通便座 TC291J
- 子供用便座 TC60
- 小便器ユニット UTNUBN
- 洗面器ユニット UTNLNK
- 洗面器 L505
- 台付自動水栓 TENA40A
- 壁付自動水栓 TENA125A
- バリアフリーユニット UTNDNC特/UTNDSC特
- パブリック用折りたたみシート EWC500RS
- フィッティングボード YKA41R
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