長尾公民館

建物の特徴

さぬき市の中央部に位置する「長尾公民館」は、まちの文化祭やバザーなどが開催され、にぎわいのある公民館。このたび、前公民館の老朽化に伴い、長尾小学校と長尾中学校が隣接した場所に、乳幼児から高齢者まで幅広い年代の方々が集まりやすい複合施設を目指して、建替えを実施。周囲の環境と調和する建物の内部は、それぞれの年代が集まりやすく落ち着けるような空間とし、随所に木のぬくもりが感じられるようなインテリアとしている。さらに、新公民館では、南海トラフ地震発生時の第一避難所として活用していくため防災面にも配慮。要所に備蓄用の倉庫スペースを充実させ、BCP対策として非常用発電装置や井戸水の備え、屋外には非常用トイレも準備している。

水まわりの特長

水まわりの災害対策としては、避難所としての役割も果たすことを考慮し、トイレに窓を設置、停電時でも採光と換気ができるようにした。断水時には井戸水を活用して、トイレを流すことができる。さらに、多くの方の利用を想定して設計され、男女トイレの器具数は待ち時間がないよう、推奨の器具数より多めに設置し、連続洗浄可能なパブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式を採用している。また婦人会などによるさまざまな催しが行われる調理室は、炊き出しにも対応できるように計画。クッキング教室などの開催時、「自宅のキッチンで作っている」という設定で学んでもらいたいという思いから、システムキッチン ザ・クラッソを選定し、動線にも配慮して設置されている。