名古屋経済大学は、愛知県犬山市にある私立大学。今回トイレ改修した3号館は、グランドピアノやアップライトピアノがある練習室やレッスン室といった教育保育学科関連の施設を有する。女子学生の利用が多く想定されることから、スタイリングコーナーを完備。また洗面コーナーには一輪挿しが飾られているなどトイレ利用者への思いやりが感じられる、癒しの空間となっている。

建築概要

所在地 愛知県犬山市内久保61-1
施主 学校法人市邨学園 名古屋経済大学
設計 株式会社青島設計
施工 <建築>株式会社シンエイライフ
<設備>有限会社古屋設備
敷地面積 65,000.00㎡
建築面積 644.90㎡
延床面積 2,757.725㎡
階数 地下1階、地上4階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2022年3月

特長

改修の経緯

名古屋経済大学は、1907(明治40)年、創立者・市邨芳樹氏が設立した日本初の女子商業教育を実践する名古屋女子商業高校をルーツとする大学である。時代が求める人材の育成に応えながら、1983(昭和58)年には男女共学化、2000(平成12)年には名古屋経済大学大学院を開学。現在では大学院、大学、高等学校、中学校、幼稚園を擁する総合学園として、17万名余の卒業生を送り出している。今回トイレ改修された3号館が立地する犬山キャンパスは、3校地に分かれているが、いずれも隣接しており、学習活動・体育活動がワンキャンパスで完結している。3号館には、教室をはじめ、グランドピアノやアップライトピアノがある練習室やレッスン室といった教育保育学科関連の施設がある。

トイレの特長

今回の改修では、大便器はすべて洋式化され、洗面器には非接触で手洗いできる自動水栓が設置された。また、利用者は、教育保育学科の女子学生が中心であることから、女性の化粧直しや身繕いに配慮して、洗面コーナーとは別にスタイリングコーナーを完備。2段の棚は「手荷物が置きやすく使いやすい」と学生にも好評である。内装も一新され、ヘリンボーン張りされたタイルやナチュラルな雰囲気を持つ壁マテリアル、間接照明などにより、おしゃれな空間を演出。洗面コーナーには一輪挿しが置かれており、トイレ利用者への思いやりが感じられる、癒しの空間となっている。

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