総合印刷会社「凸版印刷株式会社 九州事業部」の築40年近い別館ビルでは、トイレ設備などに老朽化が見られていたため、改修を実施。女性社員数の増加に伴う女性専用トイレへの改修や男女共用のバリアフリートイレの新設など、同社が掲げるSDGsの活動指針に則ったトイレ改修が実施された。

建築概要

所在地 福岡県福岡市中央区薬院1-17-28
施主 凸版印刷株式会社
設計 TOTOアクアエンジ株式会社
施工 <建築>株式会社 安藤・間、TOTOアクアエンジ株式会社
<設備>TOTOアクアエンジ株式会社
敷地面積 438.07㎡
延床面積 1,273.99㎡
階数 地上3階
構造 鉄骨造
竣工年月 (改修)2022年2月

特長

改修の経緯

1900(明治33)年に創業の「凸版印刷株式会社」は、世界最大規模の総合印刷会社。九州事業部の築40年近い別館ビルでは、トイレ設備などに老朽化が見られていたため、改修を実施。3Fでは、女性社員数の増加に伴い、男女トイレを女性専用トイレへ全面改修。1Fでは、湯沸室であったスペースを活かし、男女共用のバリアフリートイレに改修した。現在車いす使用の社員もいるが、本館には車いすで使用できるトイレが1ヶ所しかなく、さらにそのバリアフリートイレを健常の従業員も使用するため、車いす使用者が使いたいときに使えない問題があったが、それが解消。また、車いす使用者の利便性向上はもちろんのこと性的マイノリティにも配慮され、同社が掲げるSDGsの活動指針に則ったトイレ改修が実施された。

水まわりの特長

以前は、故障や天井からの水漏れなど問題を抱えていたが、全面改修により解消。手動式だった小便器や洗面水栓もすべて非接触の器具に変更し、明るく清潔感のある衛生的なトイレ空間に生まれ変わった。3Fトイレは、男女トイレが併設していたレイアウトから女性専用トイレとすることで器具数も倍以上に増え、混雑が緩和。また、1Fのバリアフリートイレには、より多くの利用者に配慮できるよう、車いす使用者だけでなくオストメイト配慮として、専用の汚物流しを備えたコンパクト・バリアフリートイレパックを選定。障がい者に限らず、性的マイノリティにも配慮したトイレとなり、トイレが、用を足すだけの空間から、気分をリフレッシュできるレストルーム空間にする改修となった。

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