「京都御苑」では、景観と歴史・文化をゆっくり楽しめる場として休憩所を整備。五摂家のひとつである近衞家の邸宅跡に位置する「近衞邸跡休憩所」、京都大宮御所・京都仙洞御所と京都迎賓館を結ぶ位置にある「清和院休憩所」。緑豊かな御苑の環境にふさわしい休憩所に、それぞれ心地よく利用いただけるトイレが整備された。

建築概要

所在地 京都府京都市上京区京都御苑
施主 環境省京都御苑管理事務所
設計 有限会社 香山建築研究所
施工 <建築>株式会社南山建設
<設備>株式会社 ウチラ
敷地面積 40,487.36㎡(近衞邸跡休憩所)
9,263.76㎡(清和院休憩所)
建築面積 185.92㎡(近衞邸跡休憩所)
324.97㎡(清和院休憩所)
延床面積 176.85㎡(近衞邸跡休憩所)
307.07㎡(清和院休憩所)
階数 地上1階
構造 木造
竣工年月 2022年3月

特長

建物の特徴

「京都御苑」は、天皇がお住まいになった御所を囲む公家屋敷街が形作られていた場所。明治以降、遷都に伴い荒廃した一帯を再整備し、戦後一般開放した国民公園の1つである。このたび、御苑の景観と歴史・文化をゆっくり楽しめる場として休憩所を整備。「近衞邸跡休憩所」は五摂家のひとつである近衞家の邸宅跡に位置し、周囲は、糸桜や近衞池、松など自然豊かな景観が形成されている。「清和院休憩所」は、清和院御門付近、自然探勝地区に位置する散策拠点。京都大宮御所・京都仙洞御所と京都迎賓館とを結ぶ位置にあり、両施設参観を目的に訪れた利用者の休憩・待合のための機能も有している。2つの休憩所は母屋と庇の空間構成や屋根勾配、柱のスパン、使用材料など共通させ、意匠統一を図っている。

トイレの特長

京都御所を囲む、京都御苑内に3つの休憩施設を同時に設計する計画で、そのうち2つの施設(近衞邸跡休憩所、清和院休憩所)にトイレを設けた。近衞邸跡休憩所は、京都老舗和菓子店が運営する飲食施設を伴う休憩所で、より一層、衛生面に配慮。清和院休憩所は、京都御苑散策の休憩拠点だけでなく、京都迎賓館の受付機能を有しているため、迎賓館参観の利用者が多く、運営中の清掃機会が増えることを想定して整備した。また休憩所の設えにふさわしいトイレ空間として、どちらの休憩所も「利用者に心地よく利用いただけること」「運営者のメンテナンス性」「わかりやすくコンパクトな構成」であることに留意して計画されている。

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