沖縄県石垣市に、1986(昭和61)年、誕生した市民会館。建築家前川國男の最晩年の作品のひとつでもある。このたび築35年経過し老朽化が問題となったため、レンガ造の外観を残して改修を実施。トイレも、ブース内設備を綿密に検討。ユニバーサルデザインの視点も重視し、使い勝手を優先して生まれ変わった。

建築概要

所在地 沖縄県石垣市浜崎町1-1-2
施主 石垣市
設計 TOTOアクアエンジ株式会社
施工 TOTOアクアエンジ株式会社
敷地面積 15,782㎡
建築面積 5,741㎡
延床面積 6,636㎡
階数 地上2階
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工年月 (改修)2021年6月

特長

改修の経緯

沖縄県石垣市に、1986(昭和61)年、市民からの強い要望により誕生した市民会館。島内唯一の大規模な劇場ホールで、「詩の国、歌の島、踊りの里」といわれる八重山諸島の文化拠点である。建物は、建築家の前川國男が生前最後に手がけた作品のひとつで、前川國男設計による建築物としては日本最南端、かつ、沖縄県内で唯一のものである。1000名以上の収容人員を誇る大ホールは民謡の島「石垣」にふさわしく、伝統芸能をはじめとするさまざまな催し物を通し、芸術文化鑑賞、創造、交流の拠点として市民文化に寄与。さらに、アジア各地との文化交流の場としても活用されている。このたび築35年経過し老朽化が問題となったため、特徴あるレンガ造の外観を残して、空調・電気・衛生設備などの改修が実施された。

水まわりの特長

築35年経過したトイレは、老朽化に伴い配管トラブルなどが多発していた。改修計画では、利用者特性としてお子様連れ、高齢者、障がい者などさまざまな方の利用が想定されるため、ブース内設備を綿密に検討。男女トイレそれぞれに、ベビーシートやベビーチェア・フィッテングボードを備えたひろびろブースを設置するなど、お子様連れにも安心して利用できる機能を充実。さらに全ブースに手すりを設置するなどユニバーサルデザインの視点も重視された。改修後は、公演時の混雑緩和のためにブース数を増やすなど使い勝手を優先したトイレへと生まれ変わった。また、連続洗浄が可能なパブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式を採用し、快適性はもとより、環境や清掃性にも配慮されている。

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