日本・東洋の豊富な美術工芸品をコレクションする「藤田美術館」は、老朽化などの問題を解決し、次代へと美術鑑賞を通じて、日本の伝統的な文化や芸術に触れるという創立の理念を守っていくため、大規模な建替えを実施。トイレもひとつの鑑賞対象と捉え、美術と触れる時の特別な気持ちを大切にした空間を目指した。

建築概要

所在地 大阪市都島区網島町10-32
施主 藤田美術館
設計・施工 大成建設株式会社
敷地面積 3,305.98㎡
建築面積 2,171.63㎡
延床面積 4,214.36㎡
階数 地下1階、地上2階
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工年月 2020年8月

特長

建物の特徴

大阪市都島区網島町に位置する藤田美術館は、近代の大阪を代表する実業家藤田傳三郎が、日本に伝えられる美術品が明治維新を機に海外へ流出する事に危機感を覚え、これらの蒐集に乗り出し、海外へのいたずらな散逸を防いだ。これらを広く世に公開すべく、1954(昭和29)年に開館した私立美術館である。日本・東洋の豊富な美術工芸品をコレクションし、60年余り親しまれ続けた。このたび、老朽化などの問題を解決し、次代へと創立の理念を守っていくため、大規模な建替えが行われた。美術鑑賞を通じて、日本の伝統的な文化や芸術に触れ、楽しむ機会を提供しながら、来館者の「みる・きく・はなす」の助けとなる事を目指している。

トイレの特長

トイレもひとつの鑑賞対象と捉え、利用した際、美術品を見ている時と同じ特別な気持ちのままとなれる空間を目指した。器具も空間意匠と調和するよう、大便器はデザイン性と清掃性に優れたウォシュレット一体形便器ネオレストを採用。さらに、シンプルなデザインのスティックリモコンを設置している。利用者の快適性に配慮し、男女トイレと車いす使用者やオストメイト、お子様連れに配慮した多機能トイレ、授乳室を配置。一部の大便器ブースには、お子様連れに配慮してベビーチェアを設置している。小便器は最先端の技術で清掃性やメンテナンス性に優れたマイクロ波センサー壁掛小便器セットを採用。利用者の快適性とデザイン性を両立させ、日本美術の殿堂、藤田美術館にふさわしいトイレを実現している。

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