新たな美のランドマーク「大阪中之島美術館」。国内外第一級のコレクションを所蔵する芸術拠点であり、設計コンセプトは、「さまざまな人と活動が交錯する都市のような美術館」。トイレ設置についても分科会を発足し、計画段階から検討・検証を重ね、混雑緩和やお子様連れへの配慮など、さまざまな人が使いやすいトイレが実現されている。

建築概要

所在地 大阪府大阪市北区中之島4-3-1
施主 大阪市
設計 大阪市都市整備局企画部公共建築課
遠藤克彦建築研究所
施工 <建築>錢高・大鉄・藤木特定建設工事共同企業体
<機械>菱和・西原特定建設工事共同企業体
<電気>浅海電気・三宝電機特定建設工事共同企業体
敷地面積 約12,871㎡
建築面積 約6,681㎡
延床面積 約20,012㎡
階数 地上5階
構造 鉄骨造
竣工年月 2021年6月

特長

建物の特徴

堂島川、土佐堀川というふたつの河川に挟まれた大阪中之島に位置する新たな美のランドマーク「大阪中之島美術館」。佐伯祐三や吉原治良に代表される大阪ゆかりの作家の作品をはじめ、国内外第一級のコレクションを所蔵する芸術拠点であり、構想から開業まで実に40年の歳月を要し、2022(令和4)年2月に開館した。設計コンセプトは、「さまざまな人と活動が交錯する都市のような美術館」。だれもが気軽に訪れ、学び、くつろぎ、愉しみ、触発され、そして発信する、いわば「都市空間」のような美術館。建物には「正面」をつくらず、複数のエントランスで、全方向からの人の流れを受け入れる計画とし、1、2Fは都市に開いて、美術展を訪れる人以外も普段から利用できるような公共性を提供している。

水まわりの特長

トイレ分科会を発足し、計画段階から検討・検証を重ねた。TOTOテクニカルセンター大阪による図面提案も行い、適切な器具選定やさまざまな配慮が活かされている。混雑緩和に配慮して、大便器は連続洗浄が可能な壁掛大便器セット・フラッシュタンク式を採用。さらに、性の多様性などに配慮して男女トイレ共にチャームボックスを設置。洗面コーナーには、水じまいのよい壁掛ハイバック洗面器を採用し、自動水栓と自動水石けん供給栓、温かいお湯が使えるよう電気温水器も設置している。バリアフリートイレは左右勝手違いのバリエーションを完備。また、お子様連れで休憩ができる親子休憩室には、授乳室や親子トイレを配置するなど、さまざまな人が使いやすいトイレづくりが実現されている。

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