東洋初の地下鉄として1927(大正2)年に開通した東京メトロ銀座線は、「伝統×先端の融合」を路線コンセプトとし、全線にまたがってリニューアル工事を推進している。トイレもすべて洋式便器に変更し、ウォシュレットが標準仕様となっている。駅ごとのコンセプトに基づいた内装とし、地域性や個性を表現している。

建築概要

施主 東京地下鉄株式会社
設計 株式会社日建設計(銀座駅)
パシフィックコンサルタンツ株式会社(上野駅)
株式会社交建設計(日本橋駅)
メトロ開発株式会社(青山一丁目駅)
メトロ開発株式会社、株式会社内藤廣建築設計事務所、株式会社東急設計コンサルタント(渋谷駅)
施工 大成建設株式会社(銀座駅)
株式会社大林組(上野駅)
株式会社大林組、鹿島建設株式会社(日本橋駅)
株式会社安藤・間(青山一丁目駅)
東急・清水・鹿島建設共同企業体(渋谷駅)
階数 地上1階、地下3階(銀座駅、日本橋駅)
地上1階、地下2階(上野駅、青山一丁目駅)
地上3階、地下2階(渋谷駅)
供用開始 (改修)2020年7月(銀座駅)
(改修)2017年12月 (上野駅)
(改修)2018年12月 (日本橋駅)
(改修)2020年8月(青山一丁目駅)
(改修)2020年1月(渋谷駅)

特長

改修の経緯

東洋初の地下鉄として1927(大正2)年に開通した東京メトロ銀座線は、2017(平成29)年に開業90周年を迎え、全線にまたがってリニューアル工事を推進。「伝統×先端の融合」を路線コンセプトとし、東京の街をつないできた歴史を大切に継承しながら、先端の機能やサービスを取り入れ発信していく。路線各エリアの特長をわかりやすく、下町エリア(浅草駅~神田駅)、商業エリア(三越前駅~京橋駅)、銀座エリア(銀座駅)、ビジネスエリア(新橋駅~赤坂見附駅)、トレンドエリア(青山一丁目駅~渋谷駅)の5つに整理。お客様にも駅づくりに参加いただけるよう、2012(平成24)年から、エリアごとに駅デザインコンペを開催し、各駅の地域性や個性を表現するデザインとなっている。

トイレの特長

改修前は和式便器も残っていたが、リニューアル工事後はすべて洋式便器に変更。東京メトロでは、これまで駅トイレには採用していなかったウォシュレットの設置検討にあたり、2016(平成28)年に日比谷線上野駅で試行設置をし、設置後、TOTOと協業で利用者調査を実施。結果、お客様の満足度が非常に高く、また利用したいという声が多かったことから、2017(平成29)年からの銀座線リニューアル工事を契機に、ウォシュレットが標準仕様となった。さらに、全駅に多機能トイレが設置され、オストメイトやお子様連れなど、多様な利用者に配慮している。内装は、各駅ごとのコンセプトに基づいたデザインとなっており、トイレにおいても、駅ごとに違った個性を楽しむことができる。

採用商品

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