日本財団が実施するTHE TOKYO TOILET(ザ トウキョウ トイレット)は、誰もが快適に使用できる公共トイレを渋谷区内の17ヶ所に設置するプロジェクト。そのひとつである「恵比寿公園トイレ」は、木質の質感を生かして加工した壁を15枚いたずらに組み合わせ、トイレでありオブジェクトでもある「曖昧な領域」を構築。

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建築概要

所在地 東京都渋谷区恵比寿西 1-19-1
施主 日本財団
設計 片山正通/株式会社ワンダーウォール
設計・施工 大和ハウス工業株式会社
建築面積 37.5㎡
延床面積 37.5㎡
階数 地上1階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 2020年7月

特長

建物の特徴

日本財団が実施する、THE TOKYO TOILET(ザ トウキョウ トイレット)は誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するプロジェクト。そのひとつである恵比寿公園トイレは、保育園や小学校が隣接し、ロケット型の滑り台などユニークな遊具が多くある公園のトイレ。公園に入ってすぐの場所に立地するため、公園の利用を問わず、子どもから大人まで、さまざまな層の利用者がいる。トイレデザインの際、念頭に置いたのは遊具やベンチや樹のように何気なく公園に佇むオブジェクトとしての在り方。日本のトイレの起源である縄文時代早期の川屋(厠:土で固められたもの、木材を結び付けてつくったものなど、極めてプリミティブで質素なもの)にインスピレーションを得て、コンセプトを「現代の川屋(厠)」とした。

水まわりの特長

各トイレへは、建物の壁と壁の間を導入としている。トイレは、男性・女性・だれでもトイレの3つ空間で構成されており、男性トイレ・女性トイレは、スムーズな動線上に洗面器や大便器ブースが配置されている。だれでもトイレは、車いす使用者、オストメイト、乳幼児連れなど、さまざまな利用者に対応できるスペースを確保し、収納式多目的シートなどを完備。また利用者の快適性に配慮して、すべてのトイレにウォシュレットを設置している。衛生器具は白を基調としたシンプルなデザインのものを選定し、床をコンクリート仕上げとすることで、メンテナンスのしやすさを考慮するなど、公共施設として長期間にわたり清潔に使用できるよう、維持管理まで配慮している。

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