特集/ケーススタディ4

「賃貸マンション」に建築家を提案 タカギプランニングオフィス ホームページへ タカギプランニングオフィス ホームページへ 有限会社ICU一級建築士事務所 ホームページへ

―― 髙木さんは建築家を起用して賃貸マンションをプロデュースするというビジネスを始めた人としては最も早いと思いますが、今までに開発した総戸数はどのぐらいですか。
髙木栄一 戸数では1000~1100、棟数は約120棟です。
―― 確か、最初は不動産会社勤務で、その後、独立して今のタカギプランニングオフィス(以下、TPOと略)を設立されたんですよね。
髙木 そうです。サラリーマン時代に、北山恒さん、木下道郎さん、谷内田章夫さんが3人で設計事務所をやっていた頃の集合住宅を見て、仕事を頼みに行ったのが最初です。
―― なぜ建築家を起用しようと思ったのですか。
髙木 人口の減少などで集合住宅が供給過剰になるのはわかっていました。でも賃貸集合住宅の家賃収入は魅力的な所得だから、絶対増えると思っていました。となると競争が激化するのは当然で、そのとき勝負できる材料はデザインしかないだろうなと。だから、合理的にうまくデザインできる建築家というのがキーワードで、そこが長けていたのがあの3人だったんです。あまり造形主義でなく効率主義というか……。
―― つまり経済効率がいいものをつくれる人ということですか。
髙木 はい、やはりバランスですね、経済とデザインとの。
―― これまでに何人ぐらいの建築家と仕事をしましたか。
髙木 30~40人ぐらいですかね。
―― どうやって建築家を探すのですか。
髙木 最初の頃から建築雑誌を見ていました。
―― でも髙木さんは建築が専門ではないですよね。
髙木 はい、体育会系です。不動産業界は体育会系が多くて、気合いと根性だけで24時間営業みたいな世界です(笑)。建築雑誌を見はじめたのはサラリーマン時代で、あ、こういう世界があるんだとハマって、けっこう調べましたね。今は雑誌を見れば、その人が集合住宅の設計に向いているか向いていないかはだいたいわかります。
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