2010年10月21日、ついに羽田空港国際線旅客ターミナルが開業した。ターミナルビルは地上5階建てで、延床面積約15万4000㎡。筋雲をイメージしたという全長180m、幅100mの大屋根の下に広がる大空間は、既存の空港ターミナルビルとは一線を画した開放感に満ちている。建設・運営は東京国際空港ターミナル㈱(以下、TIAT)、設計は㈱梓設計、ペリ クラーク ペリ アーキテクツ ジャパン㈱、㈱安井建築設計事務所の3社からなる羽田空港国際線PTB設計共同企業体。
江戸の街並みを再現した店舗エリアやプラネタリウム型カフェなど、テーマパーク並みの商業施設が開業前から話題を呼んだが、見逃せないのはトイレ。外国人旅行客にも評判の高い日本の空港のトイレはどこまで進化したのか。TIATの北川真人さん、設計を担当した梓設計の井上龍之介さんのおふたりに話を聞いた。