
TOTOトイレ川柳、第21回の『最優秀賞』は「知らんやろ出た快感をAIは」(あっちゃん)に決定いたしました。わたしたちの生活のあらゆる場に関与するAI。その範囲は、これからますます増大して、どこまでがヒトの意思かが問われる時代が来ることでしょう。でもAIは、喜怒哀楽という言葉と表現は可能でも、肉体感をともなう実感を得ることはむずかしい。あっちゃんさんのこの句は、トイレから、人類とAIの関係性を考える大きな表現と言えるでしょう。今回設定された『トイレと健康賞』は「新機能かかりつけ医になる未来」(にしくん)。日々接することから、トイレは身体データの宝庫です。未来のトイレはどうなるだろう?想像するだけでも、ワクワクしますね。仲畑貴志賞は、オチャメな句が評価される傾向があります。あとで、思い出し笑いを誘うようなら大成功。入賞作は、それぞれ視点がユニークで、見事入賞となりました。『中学生・高校生賞』と『キッズ賞』は、その世代ならではのテーマで詠まれた句が目を惹きました。さまざまな言葉を頭の中で動かして句を考える。それは、身体に運動があるように、心の体操と言えるでしょう。心と身体の適度な活動は、きっとすこやかな日々につながることでしょう。どうぞ、みなさま、健康なお通じとともに、お元気で。
