TOTO

田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future―Search & Research

「田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future―Search & Research」
記念トークイベント
場所の記憶を丹念に掘り起こし、未来へとつながる建築を生み出し続けている田根 剛氏。
各界よりゲストをお招きし、「建築」のこれまでとこれからのあり方についてお話しいただきます。
第1・2回はTOTOギャラリー・間(セラトレーディング東京ショールーム)を会場に、斬新なアイディアと緻密な計算のもと、独自の空間を生み出し続けている建築家の石上純也氏と、社会問題に鋭く切り込むドキュメンタリー映像を手掛けてこられた、美術家で映画監督の藤井光氏をそれぞれゲストに迎えて対談いただきます。
第3回は、会場を表参道のスパイラルガーデンに移し、CITIZENの創業100周年記念イベントとして、写真家の杉本博司氏と対談されます。
開催日時、出演者
第1回:12月2日(日)17:30~19:00 開催終了
出演:田根 剛×石上純也(建築家)
テーマ:「建築と建築」
第1回目の様子
第2回:12月5日(水)19:00~20:30 開催終了
出演:田根 剛×藤井 光(美術家・映画監督)
テーマ:「建築と映像」
第2回目の様子
【CITIZEN創業100周年記念イベント】
第3回:12月7日(金)20:00~21:30 開催終了
出演:田根 剛×杉本博司(現代美術家・写真家)
テーマ:「未来の時間・未来の記憶」
《ご注意》
※第1・2回と第3回で会場、主催者が異なりますのでご留意ください。
 ・第1・2回:セラトレーディング東京ショールーム (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル B1F)
 ・第3回   :スパイラルカフェ(東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F)

※第1回と第2回で、開催時間が異なりますので、ご留意ください。
 ・第1回 :17:15開場、17:30開演、19:00終了予定
 ・第2回 :18:45開場、19:00開演、20:30終了予定
イベント概要
【第1回/第2回】
時間
第1回:12月2日(日) 17:15開場、17:30開演、19:00終了予定
第2回:12月5日(水) 18:45開場、19:00開演、20:30終了予定
※受付はセラトレーディング 東京ショールーム1Fにて行います。
※各日、開始時間が異なりますので、ご留意ください。
会場
セラトレーディング東京ショールーム B1F
港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル B1F
定員
各回50名
参加方法
事前申し込み制/入場無料
※申込先着順受付。定員になり次第、受付を締め切らせていただきます。

《ご注意》
お申込みは、「受講券メール」の受信をもって完了となります。お申込みが定員に達し次第、自動的に締め切られます。申し込みが締め切られますと「Not Found」や「Webページが見つかりません」などの画面が表示され、お申込みいただけません。あらかじめご了承ください。
お問合せ
TOTOギャラリー・間
TEL.03-3402-1010
ご注意事項
※プログラムは予告なく変更することがございます。
※お座席は自由席となります。尚、お座席数には限りがございますので、立ち見となる場合がございます。
※トーク中の撮影、録音はご遠慮願います。
第1回 ゲストプロフィール
石上純也(いしがみ じゅんや)
建築家
1974年神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了、妹島和世建築設計事務所を経て2004年、石上純也建築設計事務所を設立。主な作品に「神奈川工科大学KAIT工房」など。2008年ヴェネチア・ビエンナーレ第11回国際建築展・日本館代表、2010年豊田市美術館で個展『建築のあたらしい大きさ』展などを開催。日本建築学会賞、2010年ヴェネチア・ビエンナーレ第12回国際建築展金獅子賞(企画展示部門)、毎日デザイン賞など多数受賞。
第2回 ゲストプロフィール
藤井 光(ふじい ひかる)
美術家・映像監督
1976年東京都生まれ。パリ第8大学美学・芸術第三博士課程DEA卒。芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されているという考え方のもと、既存の制度や枠組みに対する問いを、綿密なリサーチやフィールドワークを通じて実証的に検証し、実在する空間や同時代の社会問題に応答する作品を映像インスタレーションとして制作している。近年は日本の近代に国内やアジアで構築された教育および社会制度や、博物館や美術館のあり方について問う作品を継続的に発表している。最近の展覧会に「カタストロフと美術のちから展」(森美術館、東京)「How you know little about me」(韓国国立現代美術館、ソウル)、「オナシス・ファスト・フォワード・フェスティバル5」(国立アテネ大学法学図書館旧化学実験室、アテネ) 「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」(国立国際美術館、大阪)などがある。
ギャラリートーク開催報告
「建築」のこれまでとこれからのあり方について、同じ建築家の視点、異分野の視点から、お話しいただきました。
第1回: 田根 剛×石上純也(建築家)
「建築と建築」
トークイベントの第1回目は、建築家同士の対話。ゲストに「Freeing Architecture(自由な建築)」に挑んでいる石上純也氏が登壇されました。今回の主題「ふたりが目指す建築とは?」に対し、田根氏は「“空間”という抽象的なものから、身体性や物質性をもった実在としての“場所”をつくりたい」、石上氏は「建築という枠組みで取り組んでいるからには、“ここまでは建築だ”と言えるギリギリの線を極めたい。もしくは建築の領域自体を少しでも広げることに挑戦したい」と応えてくれました。おふたりの思いは「時代を超える建築をつくりたい」という点で一致。その言葉から、建築に対して真っ向から取り組み、新しい地平を見いだそうとする意欲に満ちた、力強いメッセージが伝わってきました。(主催者記)

第2回:田根 剛×藤井 光(美術家・映画監督)
「建築と映像」
トークイベント第2回目は、美術家で映画監督の藤井 光氏が登壇されました。藤井氏が制作を手掛けた映像作品「エストニア国立博物館」(東京オペラシティ アートギャラリーにて会期中公開)の撮影秘話を中心に対話が進行。撮影に際し、藤井氏は「建築そのものを撮るのではなく、そこで働く人びとを撮りたかった」と説明。被写体と距離を置いて客観視しようとする藤井氏に対し、田根氏からは「どんな映像になるのか、初めてクライアントとしてのドキドキ感を味わった(笑)」とのコメントも飛び出し、会場が湧きました。建築を通して人びとの記憶を未来に繋ごうとする田根氏と、そこに根ざす人びとや自然の営みの観察を通して建築のありようを浮かび上がらせようとする藤井氏の協働作業は、まさに建築の真実を捉えようとする意気込みに満ちていました。(主催者記)

TOTO出版関連書籍
著者=田根 剛
著者=田根 剛, 瀧口範子