「九段会館テラス」は、一部保存・復原した登録有形文化財の旧九段会館と、主に最新鋭のオフィスからなる新築棟とを融合させた複合施設。非日常感のある旧九段会館の印象を繋ぎ、レトロモダンな空間意匠を創出したトイレは、先進の機能性と細やかな配慮を生かしながら、文化財の雰囲気が大切にされている。

建築概要

所在地 東京都千代田区九段南1-6-5
事業主 合同合社ノーヴェグランデ
(東急不動産、鹿島建設が本プロジェクトのために出資する事業会社)
設計 鹿島・梓 設計・工事監理業務共同企業体
設計協力 <インテリアデザイン>株式会社イリア
施工 鹿島建設株式会社
敷地面積 約8,675.00㎡
建築面積 5,123.02㎡
延床面積 68,036.35㎡
階数 地下3階、地上17階
構造 鉄骨造(コンクリート充填鋼管構造)、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
竣工年月 2022年7月

特長

建物の特徴

2022(令和4)年10月に開業した「九段会館テラス」は、一部保存・復原した登録有形文化財の旧九段会館と主に最新鋭のオフィスからなる新築棟とを融合させて誕生した。旧九段会館は、1934(昭和9)年に昭和天皇の即位の礼を記念する「昭和御大礼記念事業」の一環で軍人会館として建設され、「帝冠様式」建築を代表する建物。新旧の境目は構造上分かれているが、保存棟の正面玄関から奥に続く新築部分のプラザホールなど、レトロモダンなデザインで一体化しているため、新旧の境目を感じさせない。「九段会館テラス」は、地上17階、地下3階で、宴会場、シェアオフィス、クリニックモール、飲食店、屋上庭園などを備え、一部一般客にも開放しているエリアもある。

トイレの特長

レトロモダンな空間意匠を創出したトイレは、非日常感のある旧九段会館の印象を繋ぎ、"夢から醒めないように"を大切にデザインされた。そのひとつが、織部色と呼ばれる旧九段会館の屋根瓦に使用されている緑に通じるタイルで囲った鏡や、壁に用いたスクラッチタイルを創造させる形のガラスタイル。デザイン性が高く重厚感のあるこだわりの意匠材は、空間のアクセントになっている。基準階オフィスは、女性トイレのパウダーコーナーにこだわり、鏡に照明が設置された女優ミラーを設置。さらに、照明付き鏡と椅子、テーブルを備えたフィッティングルームは、安心して一息つける空間になっている。先進の機能性と細やかな配慮を生かしながら、文化財の雰囲気を大切にしたトイレが実現されている。

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