特集4/ケーススタディ

Column 数値で見るゼロエネルギーへの効果 相羽建設/迎川利夫さん 相羽建築株式会社ホームページへ

今回の計画をプロデュースした相羽建設迎川利夫(むかえがわ・としお)さんに、室内気候について聞いた。空気集熱型パッシブソーラーシステムの状況は、下の写真の制御盤に表示される。ここには1日のうち、棟部分での最高温度と最低温度、最高室温と最低室温、最高外気温と最低外気温などが示されるほか、屋根熱量(太陽がもたらすエネルギー量)や使用熱量(屋根熱量のうち、実際に取り込んで使うことができたエネルギー量)が表示される。変化する棟の温度や室温に応じて、熱を取り込むペースも変わるため、集熱エネルギーは1日で積算された値となっている。
図1は、モデルハウス(現・上坂邸)の2007年2月3日~28日の測定結果。最高棟温度の落ち込みは天候が雨や曇りのためで、日照の状況が集熱エネルギーに大きく影響する様子がわかる。最低室温はつねに最低外気温を10℃以上上まわっている。
図2は、測定結果を地球環境への貢献度(省エネルギー量)に換算したもの。相羽建設では、定期的に各住居の実測データをもとに、図2のような「健康診断書」を作成して、効果を確認したり、より効果的な生活のアドバイスを行っている(資料提供=相羽建設)。

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