2023年3月3日
1988年、TOTO社内でこれまでにない新しいプロジェクトが立ち上がりました。便器でない便器をつくる、その名も「THE BENKI プロジェクト」。
TOTOが持つ技術を集結させ、機能・デザインすべてにおいて最高水準の満足を提供するべく、事業部間を越えて開発に取り組む「商品研究所」を新たに設置しました。「大便器はどのように汚物を排出するのか?」という”そもそも論”から何度も議論・検証を重ね、これまでにない新しいアイデアを出し合い、商品化に向けて動き始めたのです。
「トイレをどうしたいか?」というお客様の立場から考え直し、国内だけでなく海外でも通用するトイレを目指しました。
ここで参考にしたのが、アメリカの動き。当時好まれていたローシルエットなデザインと厳しい資源環境により求められていた節水。このデザインと節水の両立が、プロジェクト最大の課題でした。
このデザインと節水の両立という課題に対してTOTOが出した答えが、これまでにない新洗浄方式「シーケンシャルバルブ」。
便器洗浄に必要な水の流れを徹底的に分析し、制御することで、13Lから8L(小洗浄時6L)へと大幅な節水を実現。また、シーケンシャルバルブは貯水タンクが不要なため、節水と同時に美しい納まりのローシルエットデザインも可能になりました。
こうして、次世代トイレを代表するウォシュレット一体形トイレNEOREST EXが誕生したのです。
6年の研究開発を経て「最高級の便器」として誕生したネオレスト。
この「NEOREST」というネーミングは、「NEO(新しい)」と「REST(トイレ)」という2つの意味が掛け合わされてできています。
また、つねに次へと進化していく「NEXT」という意味も込められています。
新しいレストルーム空間や過ごし方を提案し、つねに時代の最先端を目指して新たな常識へ挑み続ける「TOTOのものづくりへの想い」が込められているのです。
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