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TOTOギャラリー・間 北九州巡回展 末光弘和+末光陽子 / SUEP.展 Harvest in Architecture 自然を受け入れるかたち

展覧会コンセプト
Harvest in Architecture 自然を受け入れるかたち

地球温暖化が進み、大規模な自然災害が世界各地で頻発している現在、我々建築家は、大きなイシューを突きつけられている。それは、モダニズム建築運動以来の全世界で共通する大きな課題である。この先、私達は、この⺟なる地球とどのように暮らしていくのか。その自然観が問われている。

“Harvest in Architecture”とは、自然の恵みを持続的に受け入れ、地球とともに生きるための建築の姿を取り戻そうとする概念である。“Harvest”とは、カラフル(多様)であり、ハピネス(喜び)であり、エネルギー(活⼒)である。それは、農耕のように、自然との関係を耕し、持続的な恵みを得ることで、そこに人が集まり、交流する場が生まれるイメージである。それらを実現するためには、自然と人とのバランスの中で関係を築かなければならない。

本展覧会は、自然の恵みを維持し続けるために、循環する環境の一部として、あるべきこれからの建築の姿を問うものである。
末光弘和+末光陽子 / SUEP.
建築家プロフィール
末光弘和+末光陽子 / SUEP.
東京と福岡を拠点に国内外で活動する建築家ユニットSUEP.(スープ)。地球環境をテーマに掲げ、風や熱などのシミュレーション技術を用いて、資源やエネルギー循環に至る自然と建築が共生する新しい時代の環境建築デザインを手がけている。
主な受賞に第27 回吉岡賞(2011年)、第29 回芦原義信賞(2019年)、2018年度グッドデザイン賞⾦賞など。主な作品に「淡路島の住宅」(2018年、兵庫県)、「九州芸文館アネックス1」(2013年、福岡県、日本設計と共同設計)、「ミドリノオカテラス」(2020年、東京都)、「SOLSO FARM オフィス」(2022年、神奈川県、SOLSOと共同設計)など。現在「百佑オフィス」(台湾、RHTAAと共同設計)が進⾏中。
©Masatomo MORIYAMA
末光 弘和(建築家)
1976年愛媛県生まれ。1999年東京大学卒業。2001年同大学大学院修了。2001–06年伊東豊雄建築設計事務所。2007年よりSUEP.主宰。2009–11年横浜国⽴大学Y-GSA 設計助手。2020年より九州大学大学院准教授。
末光 陽子(建築家)
1974年福岡県生まれ。1997年広島大学卒業。1997–2003年佐藤総合計画。2003年にSUEP.を設立。2018–22年昭和女子大学非常勤講師。

末光弘和+末光陽子 / SUEP. ウェブサイト
http://www.suep.jp/SUEP./SUEP.html
TOTO出版関連書籍
著者=末光弘和 + 末光陽子 / SUEP.