展覧会コンセプト
アーキテクテン・デ・ヴィルダー・ヴィンク・タユー展 ヴァリエテ/アーキテクチャー/ディザイア
アーキテクテン・デ・ヴィルダー・ヴィンク・タユー(以下ADVVT)は、「ヴァリエテ/アーキテクチャー/ディザイア」というテーマを通じて、自らの実践の幅広い視野をさらに展開させる。ADVVTの多種多様な作品の実践――ヴァリエテ[VARIETE]。建築をつくることのみならず、常に建築のあり方を探究する姿勢――アーキテクチャー[ARCHITECTURE]。そして建築に属するふるまいのデザインを希求しつづける――ディザイア[DESIRE]。
この展覧会では、ADVVTが設計したベルギーのフランダース地方の11の住宅を、図面と模型を制作することで理解を深めた日本の学生とのコラボレーションの結果が展示される。学生たちはさまざまな住宅を日本のコンテクストに置き換え、再解釈することで、異なるコンテクストに置かれたことによって生じる違いを探究している。ADVVTはこの方法によって、作品自体の探究結果を示すだけでなく、両者のコンテクストや文化の違いをも探究しようとしている。
さらには、多彩な写真家が撮影した建築写真のループ再生により、ADVVT作品をさらに深く洞察する。何千枚という画像が見る人をADVVTの宇宙[UNIVERSUM]へと誘う。いくつかの異なるスクリーンに映し出された映像は、メリーゴーラウンド[CARROUSEL]のように回り続ける。この展覧会は、TOTOギャラリー・間のスペースを回遊する旅[JOURNEY]であり、空間の背後にあるものというアイデアは、「間」という言葉の意を解釈したものでもある。
アーキテクテン・デ・ヴィルダー・ヴィンク・タユー