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原 広司展  ディスクリート・シティ
Hiroshi Hara   Discrete City
2004 12.02 - 2005 2.19
 
Casa Experimental 2005 <実験住宅 コルドバ>の建設と現地展覧会の開催  
 
1. <実験住宅 コルドバ>の建設は、ギャラリー・間における<ディスクリート・シティ>展の1部分として、この展覧会の開催と同時に始められた。

すなわち、2004年12月1日夜8時は、ギャラリー・間で、オープニングパーティが行われていたが、その場でコルドバと交信して、コルドバでは建設の発足式となった。コルドバの計画・建設グループは<実験住宅 モンテヴィデオ>に参加したアナ・メンドゥーサ、パウラ・アワテダガ、サンティアゴ・アワテダガ以下およそ70名である。

建設はまず、コルドバのクリスマス・ヴァケーション直前まで継続され、基礎工事が終り、コンクリートブロック工事に着手するところまで、その状況はその都度、東京の展覧会に報告、展示された。

2005年1月中旬から、建設が再開され、日本からも榮優、斎藤めぐみが参加し、さらにモンテヴィデオから、ガブリエル・エチェパレ、ラウラ・レイエス、サンチャゴ・カルドーソ等が参加した。多面体のテント構造など思いのほか工期を要し、4月6日に完工し、ハウスオープンの運びとなり、現在公開展示中である。

2. <実験住宅 コルドバ>は、コルドバ市の中心部にある現代美術館Museo Minicipal Emilio A Caraffa の敷地内で、街路に面して建てられた。人々は、自由にこの住宅を訪れと同時に、同美術館内で行われている展覧会<Casa Experimental Cordoba 2005>に立ち寄ることもできる。コルドバ市は、大学の街でもあるので、来訪者も多く、公開展示は1ヶ月間延長することになった。

3. <実験住宅 コルドバ>の竣工式、ハウス・オープンには、次の建設予定地であるブラジルのポルト・アレグレ市から、24名が現地を訪れた。このグループは、大学教授、学生らでメンバー構成され、<実験住宅ポルトアレグレ2006>の担い手であり、3日間にわたって行われた発表会、ディスカッションなどの公開イベントに参加した。

また、モンテヴィデオ−コルドバ−ポルトアレグレの3都が共同して次期の計画・建設を行う手筈など協議した。

4.

<実験住宅 コルドバ>は、建設のシステムをそのまま、モンテヴィデオ・ヴァージョンから踏襲している。この建設のシステムは、ポルトアレグレでも継続採用される。

<実験住宅 モンテヴィデオ>との主たる差異は、次の通りである。

a.斜面の微地形や周辺状況のために生じたさまざまな差異。(ベランダの発生、開口部の位置、タワーの
 プロポーションなど)
b.子供のためのタワー3階の多面体テント架構
c.タワー間に架けられたポリカーボネイト屋根

計画の段階では、3本のタワーの色彩などさまざまに検討されたが、人々のためのわかりやすさ・・・・・(レジビリティ)を考え、モンテヴィデオ・ヴァージョンと同様な色彩にした。


5. <実験住宅 コルドバ>の構造については、金箱温春氏に、テントについては斎藤嘉仁氏に、モンテヴィデオ・ヴァージョン同様にボランティア活動として参加して頂いた。

システムとしては、テントを支える骨組みは、普通の人々が組み立てられるキット方式となってはいるが、安全をみて、高所作業は、それぞれの職方に依っている。ディテールは、東京、コルドバで協議しつつ、改善を重ねたものの十全な解答にはなっていない。その不自然さが、テントの形態にも現れている。

6. 今回の建設と展覧会を支えて下さったコルドバ市の関係諸氏、美術館等をはじめとする全ての方々に、心から感謝の意を表します。さしあたり、現状報告にとどまり、多々不備がありますが、徐々に総体的な報告をまとめるつもりです。

  (記 原広司)
※写真をクリックすると大きな画像が新しいウィンドウに表示されます
写真撮影=原広司
写真提供=アトリエ・ファイ建築研究所
写真提供=アトリエ・ファイ建築研究所


<実験住宅コルドバ2004年>現地アルゼンチンのプロジェクトチームのwebサイトはこちらです。
<実験住宅ポルトアレグレ>が、ブラジルで計画進行中。詳細わかり次第報告予定。
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