小田急百貨店 新宿店 Ｈ階段4.5F

改修の経緯

「小田急百貨店新宿店」は、日本一の乗降客数を誇る新宿駅直結で、駅利用者がそのまま買い物に直行することもできるアクセス至便な立地を誇る、小田急グループ百貨店の本店である。日本有数の繁華街であり、巨大な商圏を形成するデパート激戦区新宿において、新宿西口を代表する商業施設として、2008（平成20）年に、リニューアルグランドオープン。このたび劣化・老朽化がきっかけとなり改修が実施されたトイレは、建物の中央に配置されているH階段の踊り場に設けられている。この改修により百貨店としてのクオリティ、ホスピタリティを実現する、トイレ空間・設備を充実させた。

トイレの特長

新宿店内の各トイレのファサード意匠にあわせて、清潔感のある意匠へと改装。男女共用で利用できるベビールームの設置やオストメイト配置ブースの導入など機能面の充実にこだわり、求められる配慮を1ヶ所に集めてすべてを盛り込んだトイレとなっている。特に、オストメイトは、外見上は見分けがつきにくいことから"多機能トイレが利用しづらい"という問題もあり、より利用しやすくするとともに、多機能トイレへの利用集中を緩和している。さまざまな配慮を必要とされる利用者が、広い施設内を探して歩きまわることのないよう、建物の中央に設置しているこのトイレに機能を集めた。