「六甲最高峰トイレ」は、六甲山最高峰エリア整備の一環として、新設されたトイレ。六甲山の自然環境と調和する施設のもと、ハイカーが気持ちよく過ごせる休息・休憩場所となった。さまざまな利用者への配慮とともに、冬季対策も充実。器具を外気温に左右されない室内の中央に配置し、さらに凍結防止としてブース内にヒーターを設置している。

建築概要

所在地 兵庫県神戸市北区有馬町字六甲山1913-2
施主 神戸市
設計 株式会社ofa
施工 有限会社ビームスコンストラクション
アイオイ設備工業株式会社
敷地面積 1,796.26㎡
建築面積 229.18㎡
延床面積 267.91㎡
階数 地上1階
構造 鉄骨造、一部木造
竣工年月 2020年12月

特長

建物の特徴

「六甲最高峰トイレ」は、六甲山最高峰エリア整備の一環として、最高峰直下に新設されたトイレ。毎年開催されている全山縦走路や六甲山の主要なハイキング道の結節点として、ハイカーが利用しやすい休息・休憩場所となった。外観は、山並みを見立てた折れ屋根が特徴あるデザインで、外壁に六甲山や県産の木材を利用し、六甲山の自然環境と調和。大きな家具のような穏やかな木の空間で過ごせる気持ちのよい山のレストスペースとなっている。男性・女性・多機能トイレをつなぐ大屋根の下には、大きなベンチを配置。側面の天井ぎわから室内に明るい光を溶け込み、さらに二方向出入口や見通しを確保して安全性・安心性を向上。室内にもベンチを設け、着替えや荷物置きなどに対応している。

水まわりの特長

冬季は気温が下がるため、外気温の影響を受けないよう、器具を直接外壁に設置せずに室内の中央に配置。大便器はすべて洋式とし、さらに、大便器ブースと小便器コーナーにヒーターを設置して、凍結防止対策を実施している。 またハイカーの利用集中に対応できるよう大便器はパブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式を採用。多様な利用者に配慮して、女性トイレ内に幼児用小便器を設置するほか、多機能トイレには車いす使用者やオストメイト、乳幼児連れ配慮などの機能充実を図った。上下水道が整備されていない場所のため、循環型の浄化槽の処理能力の向上や雨水を利用した手洗い用水の確保を行っている。

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