「下石井公園」は岡山市の中心部に存在し、世代をこえた人々が集う都心のオアシス。公園南東の花の丘にあるトイレは、公衆トイレに持たれるイメージを払拭すべく、清潔で安心して利用できることを重視。内装は県産のもみの木を使った組子によって和のイメージをプラスし、フルーツ王国岡山にふさわしいモダンで美しいトイレへとリニューアルした。

建築概要

所在地 岡山県岡山市北区幸町10-1001
設置者 岡山市
設計 株式会社アクタス
株式会社FIRST-DESIGN
施工 株式会社アクタス
延床面積 34.97㎡
階数 地上1階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2019年7月

特長

建物の特徴

「下石井公園」は岡山市の中心部に存在し、西川緑道公園と一体となって、子供から高齢者まで、世代を超えた人々が集う都心のオアシス。このたび公園全体のイメージアップを図るためにリニューアルされた、公園南東の花の丘にあるトイレは、モダンな美しい構造物となっている。内壁には、桃太郎のまち・岡山やフルーツ王国岡山をイメージして書き起こした桃やマスカットのイラストが描かれ、岡山県産のもみの木を使った組子細工の建具を贅沢に使用。公園に訪れた高齢者が連れてきた孫に昔ばなし「桃太郎」を語り聞かせる、そんなきっかけづくりともなる意匠となっている。トイレの愛称である「ヨータス」には、利用者同士を多様な要素で繋ぐYOU(利用者)+TAS(足す)の意が込められている。

水まわりの特長

いわゆる従来の公衆トイレに持たれるイメージを払拭し、清潔で快適な安心して利用できるトイレに改修。清潔性を重視し、改修を機にすべての大便器を洋式化した。すべての大便器ブースを手洗器を設けた完全個室型トイレとし、小便器コーナーには幼児用小便器も設置され、お子様連れに配慮している。安全性の面では、子どもや女性が安心して利用できるように、入口周辺に防犯カメラを設置。桃太郎のまち・岡山を意識したトイレ空間のデザインは、海外や県外からの来訪客にも楽しんでもらえるよう、フルーツのイラストを生かし、岡山県産(真庭市蒜山)のモミの木を使った組子によって、モダンなデザインに和のイメージをプラスした空間意匠を創出している。

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