TOTO
と/to
 
と/to
著者=小泉誠
発行年月=2005年9月
体裁=160×160mm、並製、96頁
ISBN=978-4-88706-258-0

ブックデザイン=山口信博+大野あかり

定価1,100円(本体1,000円+税10%)
小泉誠を回し読み!?する本
ここちよいデザインの発想とその理由
随分とデザインをしてきた。
いろんな場所で、いろんな人と。
デザインは誰かとどこかでするものだと思っている。
そこで、何かと出会い、何かのために……。
「~と~」そしてそれを「~へ(to)」――プロローグより――
子供の頃から木をいじる事が好きだったというリビングデザイナーの小泉誠。やがて家具をデザインするという行為に出会い、師に出会い、空間に出会い、建築に出会い……いまでは、生活に関わるすべてのデザインを手掛けているといっても過言ではありません。箸置き・食器・時計・照明・椅子・テーブル・空間・建築といった数々の作品は、それぞれスケールこそ違うものの、使う人のためのデザインという姿勢が貫かれています。彼のデザインを見たり触れたりすると、何かほっとする心地よさを覚えるのは、使い手への気遣いが込められているからなのかも知れません。しかし、その気遣いは、簡単に言葉では言い表せない、ましてや一言では伝えきれません。本書では、そんな彼のデザインへの優しい思いを、完成した作品からではなく、プロセスから読み解くことを試みました。堅苦しい理屈ではなく、出会いや失敗などさまざまなエピソードを交え、浅生ハルミンさんのイラストによる、かわいい女の子と相棒ぺスが、使う人の目線から20の出来事を旅して紹介します。コンテンツごとに本を回して読む仕掛けになっているのも楽しいひとつのデザインの表現となっています。小泉誠が、子供から大人まで多くの人に伝わること、そしてデザインに興味が湧くことを願ってつくった一冊です。
プロフィール
小泉誠 / Koizumi Makoto
1960
東京生まれ
1985-1999
原兆英氏、原成光氏に師事
1990
Koizumi Studio設立
1998-2004
多摩美術大学環境デザイン学科非常勤講師
2000-2003
グッドデザイン賞審査員
2000-
富山県富山市「木と出会えるまちづくり」委員
2001
徳島県技術アドバイザー
2001-
徳島県技術アドバイザー
2002-
こいずみ道具店、開設
デザインの素、出版
2003
オリベ想創塾客員教授
2005-
武蔵野美術大学空間デザイン学科教授
目次

プロローグ
組み合わせ と 関係
使う と しまう
その人 と 形
平面 と 立体
線 と 形
機能 と 環境
脇役 と 主役
着ける と 置く
伝える と 伝わる
発想 と 理由
人 と つくる
構造 と 形
知恵 と 工夫
暮らし と 佇まい
木 と 育つ
素材 と 関わる
身体 と 形
都市 と 森
人 と まち
人 と 言葉 と モノ

小泉誠の作品にふれてみて 詩人 藤富保男

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執筆者=黒川雅之、渡辺英夫、関康子、柏木博、黒木靖夫、杉本貴志、秦義一郎、相川繁隆、天沼昭彦、安藤隆太、岡本善勝、岸本章弘、木村一男、酒井正明、下野利美、高野秀士、武井浩介、竹綱章浩、手塚重博、鳥山敦、原田孝行、福田弘、藤本孝信、保科卓、堀尾俊明、松尾次郎、水谷敏明、虫鹿元博、紋谷幹男、山本博邦、行冨誠一、和田精二、赤池学、川上元美、川崎和男、喜多俊之、紫牟田伸子、谷内健、中西元男、林利昭、水野誠一、森山明子
関連展覧会
2005年9月15日―11月12日